男の腕時計/クロノグラフ

今年はダイバーズ・ウォッチの当たり年

夏といえば、高い防水性を特徴とし、厳しい使用環境を想定して作られたダイバーズ・ウォッチが注目を浴びる季節。今年のスイスの時計フェアでも、新作が豊富にラインナップ。とくに原点モデルの復刻は見逃せない。

執筆者:菅原 茂

ダイバーズの定義とは

「ダイバーズ・ウォッチ」とは、文字通り、潜水者が使用するために考案された腕時計である。腕時計は、水分や埃からムーブメントを保護するために、戦前から防水にさまざまな工夫が凝らされてきたが、深海での高水圧にも耐え、潜水経過時間をマークできる回転ベゼルを備えた本格ダイバーズ・ウォッチが初めて登場するのは、1950年代に入ってから。主として海洋探査用に開発された。

ちなみに、ダイバーズ・ウォッチは通常の時計とちがい、ISO(国際標準化機構)やJIS(日本工業規格)などに規格が厳密に定められている。たとえば、100mの潜水に耐える防水性、逆回転防止ベゼル、夜光や太い針による高い視認性、耐衝撃性、耐磁性、耐塩水性など、項目は細かく多岐にわたっている。

一般にダイバーズ・ウォッチと安易に総称されがちだが、このような規格を満たすプロフェッショナル仕様のものから、ダイバーズ・タイプのスポーツ・ウォッチまで、多種多様のモデルが存在するので要注意。実際に潜水用ツールとして使用するなら、細部まで十分スペックを確認する必要がある。

ロレックスはダイバーズの原点

ロレックス・サブマリーナー
ロレックス「オイスター パーペチュアル デイト サブマリーナー」。自動巻き(COSC認定クロノメーター)、SSケース&ブレスレット、300m防水、58万8000円

世界で最も有名なダイバーズ・ウォッチといえば、間違いなくロレックスの「オイスター パーペチュアル デイト サブマリーナー」だろう。戦前から防水時計の第一人者として名を馳せたロレックスが、100m防水の本格ダイバーズ・ウォッチとして開発した「サブマリーナー」は、1953年に初モデルが誕生。高い防水機能や回転ベゼルを備える画期的なモデルだった。

誰でも目につくダイバーズ・ウォッチの外観上の特徴はまず、この回転ベゼルにある。文字盤を取り囲むように配された目盛付きリングを回して分針をマーカーに合わせると、経過分数が自動的に分かる便利なベゼルである。潜水は危険と隣り合わせなので、安全のために潜水時間をモニターすることが重要だ。そうした用途で考案されたのが、回転ベゼルだ。本格ダイバーズ・ウォッチのベゼルは、誤操作や時間の読み取りのミスを防止するために、反時計回りにしか回すことができない。「逆回転防止ベゼル」と呼ばれるのは、そのためである。

「サブマリーナー」は、現在まで1950年代とデザインはほとんど変わらず作り続けられてきた。また、そのデザインや機能は、多くのブランドのダイバーズ・ウォッチが参考にしてきた。現行品は、300m防水。認定クロノメーターの高精度自動巻きムーブメントをはじめ、申し分のないスペックだ。

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