文章 : 佐藤 明男(All About「男のヘアケア」前ガイド)
秋は、赤や黄に色づいた木の葉がハラハラと舞い散る季節。そんな風景に魅了される一方で、「アレッ、僕の頭からも、まるで枯れ葉のように髪の毛がたくさん抜け落ちている!?」と感じる方も、少なからずいるのではないでしょうか。今回は、そうした秋の抜け毛についてのお話です。
秋の抜け毛、
その真犯人とは?
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| 枯れ葉舞う秋。落ちるのは枯れ葉だけでなく、人の髪の毛もまた然り。その理由は夏のツケにありました。 |
1日に100本程度の抜け毛は、別段異常なものではありません。しかし、秋の抜け毛は、時にその倍以上に達します。秋になると、犬や猫、ウサギといった動物の毛はバサバサと抜け落ちます。これは換毛(かんもう)といって、冬毛に抜け替わるためのメカニズム。ですが、換毛という機能を持っていない人間まで、なぜ、秋に抜け毛が増えるのでしょう? 結論をいうと、それは「夏のツケ」がまわってきたからなのです。
夏は大量の汗をかき、皮脂の分泌も活発です。その結果、汗に含まれる塩分が皮脂を固めるセメントのような役割を果たし、頭皮の毛根に汚れが凝り固まってしまうのです。この毛根にこびりついた汚れを、シャワーや入浴の際、入念にシャンプーで洗い流せば良いのですが、それが不十分だと、日々、汚れは蓄積されていきます。そして、しまいには毛根を覆い尽くすはめに……。そうなると、髪の毛は毛根からの栄養補給が十分に行えず、秋になる頃には、ハラハラと抜け落ちてしまうというわけです。
紫外線や食生活の乱れ
夏のツケが秋の抜け毛に悪影響
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| 紫外線の多い夏に、対策を講じなかったことも、秋の抜け毛の要因になります。 |
加えて、5月から8月にかけては、紫外線の量が最も多い時期。紫外線は頭皮にもダメージをもたらします。それを防ぐためには、紫外線を通さない帽子をかぶったり、紫外線のダメージを軽減するビタミンCとE、β-カロチンを含む食べ物を摂るように心がけることが必要です。
また、夏バテで食欲が落ちやすい時期のため、素麺、冷や麦のようなあっさりとした食べ物しか摂らない、なんていう人もよく見られます。その結果、髪の毛の育成に必要な栄養が得られない状態が続くと、秋にその悪影響がもたらされるというわけです。
汗や皮脂を洗い流すケアが不十分だった、紫外線対策をとらなかった、夏バテで栄養バランスが崩れていた、この3つが秋に抜け毛が増える真相なのです。「そうか、なるほど」と思いつつ、「原因が夏のツケなら、秋が過ぎれば元通りになるから安心」と思う方もいるかも知れません。ところが、やっかいなことに、この抜け毛、秋を過ぎても止まらず、薄毛が進行。ついにはハゲへと至る危険性もあるのです。
次ページでは、「冬になっても止まらない抜け毛の恐怖」と、対策法についてお話します。