輸入車/注目の輸入車試乗レポート

2009年、心に残る12台

2009年に登場した輸入車を、自分の原稿を元ネタに振り返ってみました。今年の一番や発表が待ち遠しい一台など、記憶に残るクルマを一気に紹介します。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

今年の一番は真面目なEクラス


昨年と同様に、2009年も一年間の仕事=いろんな原稿、を元ネタに振り返ってみたいと思う。こういうご時世だから、やっぱり本数にして一割くらい減っている。原稿料も下がってきたし、みなさん同様に辛い一年でした。来年は、もうちょっと悪くなってから良くなるのかな……。がまん、がまんで、ガイシャに乗りまくるぞ!

マセラティグラントゥーリズモS
マセラティグラントゥーリズモのハイパフォーマンスバージョンとなるS。最高出力440psを発生する4.7リッターエンジンに、6速セミオートマチックのMCシフトが組み合わされる。価格は1750万円

というわけで、2009年しょっぱなに書いたのは、マセラティグラントゥーリズモSについてだった。

「まるでスポーツカーのように舞うようなハンドリングを楽しむことだってできるが、そういう実力を艶やかかつ凄みある雰囲気の中に押し込めて、悠々と走り去る方が数倍映えるし、格好いい。名前のとおり、グランドツーリングを、機械的にというよりも、精神的に楽しめるクルマだからだ。」(カー@ニフティ)

世の中、ハイブリッド一色の今となっては、なんとも人情派な感覚でいいよなあ、と自画自賛。

アウディR8
最高出力525psを発生する5.2リッターV10エンジンを搭載したアウディR8 5.2FSIクワトロ。日本には4月に登場し、価格は1994万円

2月。1月末に出席したベントレー本社のミーティングにおいて、コンチネンタルスーパースポーツを見せられた。そのリポートをゲンロク誌に。

「21世紀のスーパースポーツへ。スポーツが高級の最重要マテリアルとなった今、ベントレーは最強スポーツカーブランドとしての矜持を我々に見せつけようとしている。」(ゲンロク)

また、アウディR8V10にスペインで初試乗したのも3月。結局、コイツが今年乗ったスーパーカーの一番だったな。

「瞬時にアルミボディが引き締まり、クルマ全体がいつでも臨戦モードに入ってOKだという意思を示す。そこでアクセルペダルを緩めれば再び極上のラグジュアリーカーに戻ることもできるし、もしその先がオープンロードで駆け巡ることを許されるのであれば0-100km/h加速3.9秒の峻烈さを駆使して並み居るスーパースポーツたちとのつば競り合いを演じることもできるのだ。」(モーターマガジン)

なんてことを言いつつ、その数日後には「インサイトVSプリウス」という予測記事を書いたりしているから、面白い。

M・ベンツEクラス
乗用車のグローバルスタンダードとなるM・ベンツEクラス。3リッターエンジンを搭載したE300(730万円)、とE300アバンギャルド(780万円)、3.5リッターのE350アバンギャルド(850万円)、5.5リッターのE550アバンギャルド(1080万円)に加え、10月にはエコカー減税にも適合する1.8リッター直噴ターボを搭載したE250CGIブルーエフィシェンシー(634万円)も登場

3月はというと……。プリウスなんかの記事でみんなは稼いだようだが、ボクは相変わらずのガイシャ三昧。この月はメルセデスEクラスとランボルギーニガヤルドLP560-4スパイダーの初試乗。

「新型Eクラスから発せられるメッセージは、決して新しいものではなかった。一に安全、二に安楽、三に燃費、である。」

「低回転域で明らかに重奏的になったエグゾーストサウンドが“速さ”を演出してくれる。トップを開けることで下界との接点が増し、触れる空気や当たる風、かおる匂いのぶんだけスリリングだ。」(いずれもエッジ)

とにかくEクラスの生真面目さには脱帽だった。2009年全輸入車のなかで一番はこれ。

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