VW(フォルクスワーゲン)/ゴルフ

すべてが突き詰められた“優等生”なゴルフ

6世代目に進化したVWゴルフ。すべての機能と性能を突き詰めた“すこぶる真っ当な走り”は、古くさいことをマジメにやっても十分感動を与えられる、ということを教えてくれます。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

“やり残したこと”を徹底的にやり遂げた新型ゴルフ

VWゴルフ
'09年4月に日本デビューを果たした6世代目となるVWゴルフ

VWゴルフ
初代から採用される水平基調のラインを踏襲したエクステリア
コンフォートライン(シングルチャージャー)に乗り、ガレーヂを出て次の交差点で停止するまでに、「あら、ものすごいね、コレ」と思った。

何がすごいって、静かなこと。もちろん、プリウスじゃないんだから音はする。発進時にはエンジンがコロコロと動く音が聞こえる。でも信号で止まると「君、アイドルストップしたん?」と思うほどに、シーンと静まり返っている。このクラスはもちろん、日本車ならクラウンマジェスタクラスじゃないとありえない静粛性。

7速DSGは、エンジンが余計な音を出す前に、つまりはドライバーが気づかぬうちに上へ上へとシフトアップするから、聞こえてくるのは相変わらず最小限のコロコロ音のみ。ボディは重さを感じさせないけれど頑丈そのもので、アシの動きも懐深く滑らか。ステアリングフィールに妙な軽さはなく、あくまでも自然な応答に徹している。クルマとして、すこぶる真っ当だ。新しい物好きからすれば古くさいかも知れないが。

そう、古くさいことをマジメにやっても、まだまだ十分に感動を与えられるということを新しいゴルフは教えてくれる。ガソリンを使う内燃機関だって、まだまだ発展の余地があったことを先代ゴルフはTSIで教えてくれたけれど、クルマ全体を煮詰めることでさらなる高みに達した。飛び道具はナシ、やり残したことを徹底的にやり遂げよう。ゴルフ6はそういう意思のみえるクルマだ。

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