インド/インドの観光・世界遺産

インドの観光・世界遺産(5ページ目)

長い歴史と豊かな自然を誇るインドには、21の文化遺産、5の自然遺産と、合わせて26の世界遺産があります。この記事では、そんな世界遺産を含むインドのおすすめ観光名所を、13ヶ所厳選してご紹介します。

執筆者:冬野 花

かわいらしい山岳鉄道とヒマラヤの避暑地

途中にある陸橋からの眺め

途中にある陸橋からの眺め

イギリス統治時代に、暑さの苦手なイギリス人は、山の尾根に夏用の首都を築きました。イギリスの風情を残した尾根の町まで、かわいらしいトイトレインでゆっくりと旅情に浸るのは格別!

カルカ~シムラーのトイトレイン(2008年世界遺産登録)とシムラーの町

シムラーの町

シムラーの町

ヒマラヤの入り口付近にある山腹の町カルカ(標高約640メートル)から尾根に広がるシムラー(標高2130メートル)まで、約99キロを登りながら走る山岳ディーゼル機関車。

運行開始は1903年。その小さな愛すべき姿から「トイトレイン」とも呼ばれています。ヒマラヤ杉の林を抜け、山の景色や途中の村の様子を楽しみながら旅をするには打ってつけ。

最終目的地シムラーは、イギリス統治時代にデリーの酷暑に耐えられなかったイギリス人が、夏の首都として築いた町。イギリス情緒が色濃く残る、優雅な雰囲気をたたえ、インド人庶民にとって憧れの新婚旅行先となっています。夏には気温45度にもなる下界を避けて、多くの裕福なインド人が避暑に訪れます。


 

ダージリン・ヒマラヤ鉄道(1999年世界遺産登録)とダージリンの町

ダージリンの小さなかわいいトイトレイン

ダージリンの小さなかわいいトイトレイン

トイトレインといえばもうひとつ、お茶の産地で知られるダージリンのものも有名。インドの首都がデリーに移る以前、首都はコルカタ(カルカッタ)にありました。イギリス統治時代、やはりコルカタの暑さに耐えられないイギリス人が山の尾根に築いた街がダージリンです。ヴィヴィアン・リーが幼少期を過ごした場所でもあります。

ダージリンはシムラーに比べゴチャゴチャした感じがありますが、やはりイギリスの名残がそこかしこに感じられる避暑地です。

茶畑や茶畑の合間に見え隠れする村人の生活を垣間見ながら、ゆっくり行きたい場合には、トイトレインが最適でしょう。
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