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PND or メモリAVナビ。どっちを選ぶ?

2DINサイズのボディにPND同等のメモリナビを組み込んだメモリAVナビが増殖中。PND or メモリAVナビ、どっちを選ぶ?

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

以前は2DIN一体型のAVナビがカーナビの主役だったが、ここ数年はリーズナブルで手軽なPNDの人気が急上昇。主役の座を奪いつつある。また、PNDのナビ機能とAVナビのAV機能を融合したメモリAVナビも登場。PNDを購入しようか、メモリAVナビにするべきか悩む人もいると思う。そこで、それぞれの長所、短所を考えていこうと思う。

リーズナブルかつ取付簡単がPNDの魅力

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ソニー「ナブ・ユー」NV-U75V(オープン価格)。4.8型ワイドディスプレイ採用。ワンセグ内蔵
PNDの長所は、第一にコストがお手軽なことだ。機能や性能、画面のサイズ等、さまざまな要素で価格はまちまちだが、4~5インチクラスのワンセグ内蔵機で4~5万円ほど。機能や性能にこだわらなければ、2万円前後で入手できるものもある。メモリAVナビは安くても8~9万円前後だから、価格ではPNDにはかなわない。

またPNDは取付が簡単だ。AVナビなら取付&配線時にインパネ等の脱着が必要だが、PNDなら取付スタンドをセットして、シガーライターから電源を取るだけ。製品を購入して、自分で取り付けることができる。最新のPNDは吸盤タイプの取付スタンドを付属したものが増えたので、さらに簡単。スタンドごと簡単に繰り返して脱着できる。だから、複数のクルマで1台のカーナビを共用したいなら、必然的に選択肢はPNDとなる。

ほかに、バッテリー駆動だから徒歩用でも使える、クルマの外でワンセグが見られるといったフレキシビリティも、PNDの持ち味。もっとも、これらは携帯電話でも代用できるので、メリットとまでいえるかはわからないが、携帯電話よりは画面が大きいので、画像が見やすいというのはある。

PNDの弱点は?

逆にPNDがAVナビに対して弱い点も挙げておこう。第一にAV機能。もちろんPNDもワンセグチューナーを内蔵していたり、メモリカードに記録した圧縮音源を再生できるなど、AV機能を持ったモデルもあるが、問題は既存のカーAVシステムとの連携や操作性。たとえばPND内蔵のワンセグチューナーの音をクルマのスピーカーから出そうと思ったら、PNDのヘッドホン端子と手持ちのシステムのAUX入力をつなぐなどの配線が必要だし、PNDをワンセグに切り替えるだけではなくAVシステム側のソースセレクトもAUXに切り替えるなど、ワンタッチで済むAVナビよりは、操作手順が増える。

次に測位精度。最近のPNDは加速度センサーやジャイロセンサーを内蔵したモデルが増え、そのタイプのトップレベルの性能を持つモデルならば、AVナビにも迫る測位精度を持っている。しかし、それでも車速信号を取り込んで測位するAVナビと同程度。多くのPNDは、測位性能ではAVナビにはかなわない。

ほかにも、PNDのワンセグチューナーは基本的にロッドアンテナだから、AVナビよりは受信状態が良くない。また、電源等の配線が目立つので、盗難が心配ならクルマから降りるときは本体を外し、持ち歩くか、グローブボックス等に隠す必要がある。このあたりを納得した上で問題ないならば、PNDは安くていい買い物だと思う。

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