カーナビ・カーオーディオ/カーオーディオの知識

スピーカー交換に挑戦! その2

その1に引き続き、カロッツェリアのキットを使ったスピーカー交換の実践。今回は、スピーカーの取り付け、制振、遮音等の作業まで。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

インナーバッフルを固定する

パート1のドアの内張り剥がし作業に続き、スピーカーの固定作業に移る。まずは、インナーバッフルをドアに固定。スバル車用の場合、ウーファーがやや上を向くように、バッフルの厚みが上下で異なっている。ビス留めするポイントは3カ所。バッフルのもっとも薄い部分が上になるように、純正スピーカーが固定されていた穴を利用して付属のボルト&ナットで仮止めし位置決めして他の2カ所にもボルト&ナットをはめ込み、締め込んでいけばいい。

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スピーカーが若干上を向くよう上下で厚みが異なるインナーバッフル。
このインナーバッフルだが、持ってみるとずっしりと重い。というのも、メタルダイキャスト製だからだ。通常、市販のインナーバッフルは、合板またはMDFといった木製。ところが、このインナーバッフルは、アルミニウム、鉄、真鍮の3つの金属を組み合わせている。そのため、剛性が高く、不要振動を抑えることができる。また、3種の金属を組み合わせたことで、バッフル自体が固有の音を発生するのも抑えている。

不要な共振を抑えクリアな音を再生

試しに、鉄のベースからアルミのプレートを分離して、それぞれを鉄琴のバチで叩いてみると、ともにコーンと響く。が、合体したものを叩いてみると、コツという感じの鈍い音がして響かない。これが、バッフルの固有の音を出さないという事であり、それがスピーカーが発生した音だけを再生できるということにつながるわけだ。

また、ドアの鉄板は弱いので、スピーカーの振動がフレームを通じて鉄板に伝わり、共振を起こしたり、逆に共振がフレームに伝わって、正確な振動板の動きを妨げたりというケースもあるわけだが、比重が重く固有の共振を抑えた、メタルダイキャスト製のインナーバッフルによって、それを防ぐことができる。

次ページはドア内の施工
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