文章:松下 宏(All About「クルマの賢い買い方・売り方」旧ガイド)
今年も好例のカー・オブ・ザ・イヤーの季節になりました。11月1日に、02-03年日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストが決まったのでこの件について報告しておきましょう。
まず日本にはふたつのカー・オブ・ザ・イヤーがあります。ひとつは昭和55年以来20年以上の歴史を持つ日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)です。昭和55年以前はモーターファンという雑誌を出していた三栄書房が独自に実施していたものですが、それが多くのクルマ雑誌の連合によるカー・オブ・ザ・イヤーに変わり、その後、三栄書房が抜けるなどの推移を経て現在に至っています。もうひとつはRJCカー・オブ・ザ・イヤーと呼ばれるもので、COTYから抜けた三栄書房に事務局を置いてRJCの会員が独自に運営しています。
11月1日に10ベストが決まったのは日本カー・オブ・ザ・イヤーのほうで、こちらは今年から少しレギュレーションが変わり、この1年間に発売された国産車と輸入車の新型車(49台でした)の中から10台を10ベストとしてまず選び、その10台を対象に点数を付けて本番の日本カー・オブ・ザ・イヤーを決める仕組みになっています。昨年までは国産車と輸入車が別枠で選ばれていましたが、今年から国産車と輸入車をまとめて10ベストを選ぶ方式になったのが変更点です。
COTYの選考委員は毎年実行委員から委嘱されるもので、今年は59名の選考委員が選ばれています。中には20年以上続けている人もいれば、最近選ばれたばかりの人もいます。ちなみに私は平成3年から続けて選考委員を務めています。オールアバウトのガイドでは私のほかに、国沢光宏さん、川島茂夫さん、川口まなぶさん、片岡英明さん、岩貞るみこさん、松田秀士さんらが選考委員を務めています。
59名の選考委員が10台ずつクルマを選び、それを集計して上位10台を10ベストカーとして表彰するのが第一段階です。過去1年間に新型車として新発売されたり、フルモデルチェンジを受けたり、大幅なマイナーチェンジを受けるなどしてノミネートされたクルマは49台。国産車が30台で輸入車が19台でした。トヨタが11台と多く、日産とホンダが5台ずつ、ダイハツとダイムラー・クライスラーが3台ずつという具合でした。
昨年までは国産車だけで10ベストを選び、輸入車は別途5ベストを選んでいましたから、それに比べると今年は5台分の枠が減って、それだけ激戦になったといえます。