文章:森山 みずほ(All About「女性と子供のカーライフ」旧ガイド)
AEDというものを知っていますか?

AEDとはAutomated External Defibrillator の頭文字をとったもので、日本語では『自動体外式除細動器』と言われています。突然、心停止状態に陥ったときに装着して用いる救命装置で、平成16年7月に厚生労働省は一般市民による使用が解禁されました。
そのため最近では、駅や空港、そして全国のサービスエリアでは18年10月現在、220台ものAEDが設置されています。
実は今回、このクルマサイトでAEDについて紹介するには理由があります。
というのも、この心臓突然死は、いつでも誰にでも起こる可能性があるもの。ちなみに日本国内において病院外での心臓突然死は年間約3万5000人、それも30~50歳代の働き盛りの人が多いと言われています。その中でも、長距離ドライブの途中、サービスエリアでホッとするため、クルマから降りて歩いている最中に倒れる人が意外といるそうです。
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| 今回教えていただいた先生方が手にしているのが現在主流となっている2種類のAEDです。基本的な操作はどちらも同じです。 |
そんなことからもクルマに乗る機会がある人はもちろん、一人でも多くの人にこのAEDについて理解し、使えるようになって欲しいと思い、先日ガイド自身が救急医療を専門とする江戸川病院救急センターの米加田啓介医師による講習を受けてきました。
なぜ一般人がAEDを使用する必要性があるの?
ちなみに心臓突然死の原因のほとんどが「心室細動」と言われるもので、心臓の心室が小刻みに震え、全身に血液を送ることができなくなる状態。この心室細動を治す唯一の方法が“電気ショック”で、発作を起こした最初の数分間にAEDを使用して電気ショックを行うことが命を救うには必要なわけです。
参考までに都内で救急車を呼んでから到着するまでの平均時間は6分。そして心臓突然死の生存率は1分ごとに7~10%低下すると言われています。つまりただ何もしないで救急車を待っていると生存率は40%にまで下がってしまうわけで、この間にAEDを使用するかしないかで大きく明暗が分かれてしまうわけです。
でも“電気ショック”なんて、シロウトができるわけないじゃない! と普通は思いますよね。実はガイド自身も講習を受けるまではそう思っていました。
ところが一度このAEDを触ったり、仕組みを理解しておけば、まったく恐れることなく使えるものだったんですね。
間違った操作をして、ダメージを与えたりしないの?
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| 1.電源を入れると(蓋を開けると自動で電源が入る体位婦もあり)次に何をすべきが音声案内が流れる |
現在、日本国内で主流となっているAEDは主として2種類。このどちらのタイプも蓋を開けるとすべて音声ガイダンスで操作方法を説明してくれるため、操作はとても簡単です。(詳しい手順は写真を参考に見てみてください)。ただガイダンスは少々早口! なぜ? と先生に伺うと「1分、1秒も無駄にできない状況だから」だそうです。納得。実際の主たる作業も電極シールを貼るだけで、あとは自動で心電図を計測、解析され、必要と判断された際に電気ショックの放電ボタンを押すのみなのです。
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| 2.電極シールを貼ります。貼る場所は電極シールにも書かれているし、音声でも流れます。電極シールを貼ると、自動で心電図を解析 |
ただ一番不安なのが、電気ショックが必要で無い人に電気ショックを与えてしまったために、余計なダメージを与えてしまうことがあるのでは・・ということ。このあたりも先生に伺ってみると、現在のAEDは95%以上の正しい判断値で電気ショックが必要か否かを判別できるとのことで、別の症状で倒れた人に電気を流すことはないそうです。
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| 3.電気ショックが必要な心電図と判断した場合のみ、電気ショックのためのエネルギーを自動で充電します。充電後、音声案内とボタンの点滅(写真で矢印を指している部分)に従い放電ボタンを押す。作業はこれだけでとても簡単。 |
例えば脳いっ血等で突然倒れた場合、見た目では心臓で倒れたのかどうか判断はつかないですよね。でも、とりあえずAEDの電極を装着して心電図を測りさえすれば判断ができ、倒れた原因が心臓でなければ自動で「電気ショックは必要りません」という音声が流れます。
またいつ電気ショックをやめたら良いのかも、AEDが自動で判断をくだし、必要ならばエネルギーを自動で充電し、放電ボタンを押す作業を音声で促してくれます。
一度操作してしまうと、本当に簡単で誰でも操作できるAED。講習会でどで、手に触れる機会があればぜひ体験してみてほしいものですし、もし一度も触れたことがなくても、目の前で突然倒れた人がいたらAEDの存在を思い出し、躊躇せずに利用して手助けをして欲しいと思います。