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ガソリン節約法No2 セルフスタンド活用術

少しでも節約したいガソリン代。そこで注目なのが最近増えてきているセルフガソリンスタンドです。未体験で不安という人もこれを読めば、安心して活用できのすよ。

執筆者:森山 みずほ


セルフガソリンスタンドの使い方



少しでも節約したいガソリン代。
そこで注目なのが最近増えてきているセルフガソリンスタンドです。
セルフとは自分で給油から支払いの作業までをするガソリンスタンドのこと。
ちなみに最近では地域によっては、支払いだけはやってくれる(給油は自分でする)タイプのものを“セミセルフ”と呼び、通常通り給油から支払いまで係の人が作業してくれるものを“フルサービス”と名付けていて、同じスタンド内でも、給油レーンを分けているスタンドもあったりします。

そしてセルフスタンドはすべて作業は自分でやるということから、ガソリン価格が1リッターにつき10円前後フルサービスタイプよりも安いので、見逃す手はないのです。しかも好きな量(金額分)が自由に入れられるというのも魅力です。
ただセルフ=自分で給油するということには、少し抵抗がある、怖い・・などという声も。
いったいセルフスタンドというのは、どういったところで実際に利用する場合は、何に気を付けてどのようにすればよいのでしょうか?

今回はそんなセルフガソリンスタンドの使い方のポイントを紹介しましょう。
一度経験すると分かりますが、やってみると「なぁ~んだ」というほど実は作業は簡単です。
セルフの利用未体験の人も、これを読めば安心して活用できますよ。

ところでセルフって本当に無人なの?


セルフというと無人なのではないかと心配する人がいますが、必ず係の人は中にいます。
ただ普通の給油所のようにすぐ側にいないというだけなので、わからないことがあれば、係の人に聞くことも可能。ちなみにどのスタンドでも【係員呼び出しボタン】というものがありますので安心です。

それでは流れを追ってポイントを見ていきましょう。

クルマを停める


給油機とクルマとの間は写真の間隔くらいあけたほうが作業はしやすいです

給油レーンには黄色などの線で停止位置の目安(枠)が書かれています。単にここにクルマを置けば良いのですが、お店の人に聞くとよく見かけるミスとして、給油機のものすごくそばにクルマを停めすぎる例をあげられていました。一度体験するとわかるのですが、お金を入れたり給油したりする作業スペースを確保しておかないと、クルマのボディに身体をこすりつけながら作業するようになってしまいます。ホースが届かなかったらどうしよう・・と心配する人もいるそうですが、給油ホースはそんなに短くありません! なので目安としては給油機から1m弱離れて停めるのがベスト。もちろん駐車枠の真ん中に停めれば良いわけで、無理に左や右にクルマを寄せる必要はないわけです。

またこれはセルフに限ったことではありませんが、自分のクルマの給油口が左右どちらにあるのかも確認して給油口側に給油機がくるようにレーンを選びましょう。最近のクルマでは燃料の残量計のところに→などの印で位置が表示されているものも多くなっていますので、確認してみましょう。

そしてクルマを停めたら、エンジンを停止しカギも抜きましょう。ちょっとクルマを離れた隙に盗難に・・なんていう物騒な話しも現実にはあるのだから。

説明書をまず一読!


給油機の前に立つと、とにかく急いで作業をしなくちゃ! と焦る人が多く、説明書も読まないまま色々なボタンを押し、途中で【係員をおよび下さい】なんて表示がでたり、給油量が変更できなかったりすることもあります。
けして焦ることはありません。どのスタンドでも手順はとても詳細にわかりやすく書かれているので、よく読み、それに従って落ち着いて作業をしていきましょう。
その作業手順の中でも初めて利用するスタンドの場合は1.支払い方法、2.給油量の設定の仕方 3.戻る、または取り消しボタンの有無 はしっかり確認しましょう。とくに3.の取り消しや戻るといった入力ミスに対しての処理ができるかを先に確認しておくと、気持ちがずいぶんとラクになります。
また1.の支払い方法は、現金かカードを使い給油機で支払うタイプのほか、給油後に有人のカウンターに行って支払うパターンなどお店により違います。

おつりが出ない・・?


スタンドによっては、おつりがそのお店専用のプリペイドカードで支払われるという場所もあります。家の近所ならばそういったカードを利用したほうが、割引率が高かったりポイント還元があるなどしてお得なのですが、1回限りしか使わないような場合はちょっと困りますよね。私も何度か経験したことがありますが、例えば沖縄本島では、レンタカーのみは現金でおつりをくれるといったお店もありました。この場合は係の人に言わないといけなかったのですが、支払い方法やおつりなどで疑問がある場合は、お金を投入する前に説明書や係の人に確認しましょう。

ガソリンの種類


これも大切なポイントです。自分のクルマはどんなガソリンを使っているのか? きちんと把握しましょ。種類としてはレギュラー、ハイオク、軽油の3種類。多くのクルマは自車の給油口周辺に種類が書かれていますが、もしわからなければクルマの取扱説明書(たいてい車検証と一緒のケースに入っていますよ)に書いてあります。
絶対間違えてはいけないのが“軽油”です。レギュラーやハイオクのクルマに軽油を入れるとクルマは走らなくなってしまうなど大きなトラブルが発生します。もちろん逆もそう。とは言えノズルの太さが違っているため、レギュラーやハイオクのクルマに軽油を入れることは難しいのですが、間違って選択してしまうと、取り消しの作業に手間取ることにもなるので、くれぐれも種類は間違えないように。

給油量


10リッター単位で入れられたり、金額で1000円分などと細かく設定できるのがセルフの良いところ。でも逆にいっぱい種類がありすぎて、よく分からない~という人も。もし初めてで不安だったら“満タン”を選ぶか、もっとも金額の小さな量を設定するのがオススメです。
どちらの場合でも設定量(金額)や満タンになると、自動的に給油は停止するので溢れる心配はありません。

ただしよくスタンドの店員さんのマネをして、一度給油が停止しても、ノズルを数?引き上げてまた給油して口切りに入れたり、給油量の数字をキリよくしようと頑張る人も! でも給油が一旦停止した後の、再度の給油は溢れさせる原因となりとても危険。溢れたガソリンに引火するという事故も実際に起きているのです。
ちなみにスタンドの人の話によると「自動的に給油が停止したところから、さらに口切りに入れようとしてもせいぜい入るのは3~5リッター程度」とのこと。だから危険をおかしてまで無理して入れる必要性というのは、まったく無いんです。

静電気除去シート

こういったものが給油機には必ず用意されています。1秒程度タッチするだけでOKです。

ちょっと話しが前後してしまいますが、給油前に必ずやって欲しいのが静電気除去シートにタッチすること(本当にタッチするだけでOK)。どのセルフスタンドでも必ず給油機に“静電気除去シート”というものがあります。給油キャップに触る前に必ずここにタッチして静電気を除去しましょう。
というのも静電気はけっこう怖いもので、静電気が原因の火災になるからなんです。

給油が終わったら・・


ノズルを元の位置に戻すのですが、このときカチッとしっかりハマル位置に置かないと、機械は給油が終わったと判断してくれないため、次の精算の作業に進みません。万一、ノズルを戻しても表示が変わらなかったり、精算作業に移れないような時はすみやかに係の人を呼びましょう。

給油キャップ


無事給油が終わるとホッとしてしまうのか、意外と多い忘れ物がこの給油キャップだといいます。くれぐれも忘れないように。

レシートは必ず持って帰りましょう


べつに領収書いらないし・・とレシートをそのままにして行ってしまう人もいますが、カードで支払った場合は、そのレシートには個人情報が書かれていますので気をつけて。こういった部分もしっかりと自分で責任を持つことが大切です。

●移動は矢印にしたがって
ほとんどのガソリンスタンドは一方通行です。勝手にバックをしたり、逆方向に行くのは危険だし、他車の迷惑にもなってしまいます。矢印などで案内が出ていますので、必ずそれに従ってスタンドを後にしましょう。


いかがでしたか? 作業の順番は給油所によって違うので共通のポイントのみをあげてみました。
このポイントさえ頭に入っていれば、怖いことはありません。セルフスタンドを見つけたら、ぜひトライしてみましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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