文章:森口 将之(All About「フランス車」旧ガイド)

プジョー207が日本にデビューした。207、207シエロ、207GTの3グレードで、すべて右ハンドル。207とシエロは5ドアボディに1.6リッター自然吸気エンジンの4速AT、GTは3ドアボディに1.6リッター直噴ターボエンジン、5速MTというスペックだ。エンジンはいずれもPSAプジョー・シトロエンとBMWグループとの共同開発。価格はそれぞれ239万円、264万円(レザーシートは279万円)、264万円となっている。

個人的に注目なのは、昨年秋にフランスで試乗したGT。日本仕様ではあの205GTI以来、ひさしぶりにGTの名をつけたプジョーということもあるが、それ以外にも理由がある。フランスではルノーもラグナ、メガーヌ、そしてデビューしたばかりのトゥインゴにこの2文字を与えていて、ちょっとしたGTブームになっているからだ。

英語でいえばグランドツーリング、イタリア語ではグランツーリスモの略であるGT。この2文字を最初につけたクルマは1951年発表のランチア・アウレリアGTといわれていて、いまではもっともポピュラーなグレード名ではないかと思えるほど。ところがフランス車は、昔はGTという文字を使いたがらなかった。