電動パワーステアリングの切れ味は、それほど鋭くはない。でも、その後の車体の動きはけっこうクイック。さすがショートホイールベースだ。その後はペースを上げても、4つのタイヤはしっかり路面をグリップしてくれる。C3のように、フロントの重さや重心の高さが気になることもない。同じプラットフォームを使っていながら、みごとにスポーティなクルマに変身していたのだ。
ここでも1.4と1.6では味つけが違っていて、1.4はノーズの軽さとタイヤの細さを生かした軽快感が魅力。1.6は太いタイヤと余裕のパワーで豪快なフィーリングだ。どちらが好みかといえば、昔ながらのフランス車が好きな僕は、やっぱり1.4だ。
実をいうと、僕はC2にあまり期待していなかった。C3と同じプラットフォームでは、いくらチューニングしても、そんなにスポーティなクルマにはならないと勝手に決めつけていたのだ。ところが実車はそうではなかった。サクソのような過激さこそなかったが、切れ味鋭いスタイリングに見合った楽しさはしっかり備えていた。最近のコンパクトカーが失いつつあったナチュラル感、キビキビ感もしっかり残っていて、いろいろな意味でホッとする1台だった。