文章:森口 将之(All About「フランス車」旧ガイド)
今年春のジュネーブショーで一般に公開される予定のプジョーの新型車307。日本でもヒットした306の後継車で、21世紀のプジョーのCセグメントを担う重要なモデルだ。この307の詳細が、一般公開を前に報道関係者向けにプレスリリース配布の形で明らかにされた。手元に届いたばかりのそのプレスリリースから、主な情報をここで教えることにしよう。

3ドアと5ドアが用意されるボディは、昨年のパリサロンで公開されたコンセプトカー、「プロメテ」を基本としたもの。2ボックスながらモノスペースに近いフォルムとなったことが目立つ。サイズは全長4. 2m、全幅1.73mと現在のCセグメントの標準だが、高さは1.51mとそれに比べると高めだ。ホイールベースは2.61mと、長かった306よりもさらに30mm延長された。インテリアもプロメテの発展形で、こちらは比較的オーソドックスだ。
エンジンはすべて直列4気筒。ガソリンが1.6リッター16バルブ(80kW/110HP)と2リッター16バルブ(100kW/138HP)、ディーゼルは2リッターHDi(コモンレール式直噴)の66kW/90HPが用意される。数カ月後にはもうひとつのガソリンエンジンと微粒子フィルター付きHDi(80kW/110HP)も設定されるという。トランスミッションは今のところ4速と5速のマニュアルだけだが、後にポルシェのティプトロニックの技術を応用したオートマチックが加わる見込みだ。
サスペンションは、フロントはマクファーソンストラット式で形式的には306と同じ。しかしリアはトーションバーを用いたトレーリングアームから、U字型チューブを用いたトーションビームとコイルの組み合わせになった。ステアリングはパワーアシストが電動式油圧ポンプによるものになった。ブレーキは4輪ディスクで、フロントがベンチレーテッド。ABSとEDBを備えるほか、急ブレーキ時には自動的にハザードランプが点灯する仕組みになっている。
ブレーキアシスト、ESP、フロントデュアルエアバッグ、サイド/カーテンエアバッグ、アクティブヘッドレストなど安全装備は充実。ヘッドレストと3点式シートベルトはリアシート中央にも用意される。情報通信装備もポイントで、携帯電話をドッキングしたCD-ROMカーナビを設定。インフォメーションセンターから最新の道路情報や渋滞情報、旅行者情報などが手に入れることができ、緊急通報システムにも対応している。
本国でのグレードは下からXRプレゼンス、XS、XT、XSプレミアム、XTプレミアム、XSiとなる。XRは2リッターガソリンが選べず、XT系は5ドアのみ。XS系はシルバーのセンターパネル、XT系は木目風パネルとベロアシートが特徴だ。XSiはスポーティモデルで、17インチ・アルミホイール、ボディ同色プロテクションモール、ハーフレザーのスポーツシートなどが備わり、エンジンは2リッターガソリンのみとなる。
個人的には、デザインは206風味の306という感じでそれほど違和感はなく、インテリアともどもプジョーっぽい感じがした。それだけに、プジョー初のトーションビーム・サスペンションがあの「ネコ足テイスト」を継承しているかが気になるところだ。
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