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イタリアの傑作コンパクトカーが遂に日本上陸 新型フィアット パンダ試乗記

7月31日から販売が始まったニューパンダ。税込み157万円からと求めやすい価格設定で日本デビューした新型車の公道インプレッション!

執筆者:西川 淳



パンダといえば名匠ジウジアーロが世に送り出した実用車の傑作だ。1980年にデビューし、500(チンクェチェント)に匹敵するイタリアの国民車となった。日本でも人気を博し、正規輸入された台数だけでも7500台、最後の生産モデルまで並行輸入されていたから、実際にはさらに多くのパンダが日本中を走り回った。

ニューパンダは、厳密には、その偉大なベーシックカーの後継車ではない。本サイトでも以前に取り上げたように、元々は別名が与えられており、カタログまで刷られていたのが、急遽、親しみやすいネーミングに変えられた。よって、われわれイタリア車好きは、パンダという名前にとらわれることなく、まずはこの新型車を味見した方が良さそうだ。

以前報告した本国モデルと日本仕様の大きな違いは、ATモード付5速シーケンシャルトランスミッションの“デュアロジック”を搭載している点だ。ニューパンダのデビューは昨年の9月だが、2ペダルの投入を待って日本へ導入されたと考えていい。

日本仕様には2モデルが用意される。ベーシックグレードは税込み157万3950円(細かい!)。60psの1240cc直4SOHC8バルブ+デュアロジックを積む5ドアの右ハンドル仕様だ。これにスカイドームと呼ばれる大型電動サンルーフとルーフレール、5:5分割可倒式リアシート、ISO・FIX式チャイルドシートアンカーを備えた“プラス”グレード169万9950円(まるでダイエーだ!)が用意されている。

フィアット パンダ
↑プラスの専用装備、スカイドーム。シェードも付いている


ベーシックカーゆえに装備内容は必要最低限にとどまるが、嬉しいのは11色ものボディカラーが用意されている点。これは本国仕様と同じラインナップである。個人的には個性派揃いのソリッドカラーから選びたい。内装はボディカラーによってイエロー系とブルー系が組み合わされる。
インテリアカラーはブルーとイエローの2色がある
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