BMW/BMWの車種情報・試乗レビュー

BMW X6は「スポーツ」 そして「クーペ」

BMWより、「スポーツ・アクティビティ・クーペ」という斬新なコンセプトを実現した「X6」が発売された。かつてない新しいセグメントを開拓するこのクルマの素性はいかに? 明らかにされた詳細情報をお届けする。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

コンセプトは「スポーツ・アクティビティ・クーペ」

グレード呼称が従来と変わり、「xDrive35i」(価格851万円)、「xDrive50i」(価格1070万円)となった

いったいBMWというメーカーは、どこまでやれば気がすむんでしょうか(いい意味で)? かつては、3、5、7シリーズ+αのシンプルな車種体系だったBMWも、いつのまにか非常に多くの車種をラインアップするようになりました。そこにまたしても、まったく新しいタイプのニューモデルが追加されました。BMWが「スポーツ・アクティビティ・クーペ」と呼ぶ世界初のコンセプトを導入した「X6」の登場です。

X6最大のポイントは、やはりこのスタイリングでしょう。SUV(X5でも「SAV=スポーツ・アクティビティ・ビークル」と謳っている)とクーペを融合させたという斬新なコンセプトを、現実のものとしたのです。こんな芸当を他のメーカーがやっても、おそらく「けったいなクルマ」で終わる可能性が高いのでは? ところが、BMWがやるとご覧のとおりです、とくに最近のBMWは。

洗練された美しさとエレガンスを兼ね備えたエクステリアデザイン。ボディサイズは4885mm×1985mm×1690mm、ホイールベース2935mmとかなり大柄
その他、スタイリングの特徴について、メーカーの意図を直接お伝えするほうが適切と思うので、プレス向け資料より抜粋して掲載します。
●フロントは、水平にあしらったラインが、パワー、幅の広さ、存在感を際立たせている
●張り出したホイールアーチと大きなエアインテークが、スポーティな印象を強調
●サイドビューに、美しさとエレガンス、BMW クーペらしいプロポーションを表現。ルーフラインは緩やかに傾斜しながらリアへと続く
●リアビューは、複数の平行ラインを取り入れることにより、ワイド感を強調したデザインに
●リアオーバーハングは、シルエットを長く見せ、エレガントさを際立たせ、サイドに流れる2 本の特徴的なラインが、ウェッジシェイプの躍動感あふれるボディをアピール

標準のタイヤサイズは、フロントが255/50R19、リアが285/45R19となっている
そして、この美しくエレガントなクーペデザインとともに、最新のエアロダイナミクスに基づいた優れた空力特性がもたらされています。空気抵抗値は、セグメント内で最良のCd値0.33を誇ります。また、転がり抵抗の少ないランフラットタイヤを標準採用し、少しでもボディを軽量化。これらが燃費の向上とCO2の低減に貢献しています。

1年あまり前にフルモデルチェンジした現行X5に通じる雰囲気のインテリア

リアシートを倒せば広大なスペースを創出できる。ラゲッジフロア下にもスペースを設定

インテリアも、SUVというよりは、パーソナルなクーペとして仕立てられているようです。上級装備品の数々に、レザーシートはヒーター付き電動式スポーツシートを標準装備。iDrive、HDDナビ、アダプティブ・ステアリングなど、BMWの上級モデルに共通の装備に加え、X5と同じく、オートマチック・テールゲート・オペレーションも標準装備されます。
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