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S2000が初のマイナーチェンジ

1999年4月15日のデビューから数えて約2年半が経過したホンダS2000に、初のマイナーチェンジが施された。はたしてどこが変わったのか?

執筆者:河口 まなぶ




まずは変更点を挙げていこう。エクステリアではヘッドランプ内のメッキ処理部分が面積を増やし、これまでとは違う目付きになっているとスグに分かる。そして次に分かるのが、ウインドーフレームがこれまでのブラックからボディ同色に改められた。さらにリア回りではテールランプ内にメッキリングが与えられている……といった具合で、エクステリアの質感はアップした。

が、しかし! 非っ常に残念なのは、前後に与えられたHのエンブレム。これまではメッキの型抜きにクリアのコーティング(?)がされたものだったが、それが単なる型抜きタイプになってしまったこと。う~ん、コストダウンという感じは否めない。

そして注目なのはオープントップ。これはご存じでしょうが、ウインドーがついにガラス製になりました! しかもタイマー付きの熱線入りタイプ。ただしウインドーの面積そのものは小さくなってます。ホンダの説明によれば、バックミラー越しの視界は以前と変わらないとのことですが。

ガラス製のウインドーを採用したことで、幌の畳み方(畳まれ方?)の機構もこれまでとは当然変わりました。さらに! ニュースなのは幌のカラーバリエーションが増えたことでしょう。青が追加されたのは嬉しい限りです。

幌カラー追加ついでに書いておきますが、ボディカラーも新色及びオプション色を含む全13色になったことがトピック。うち4色は20万円という超高価な金額を払うだけあるNSX用の4コート4べーク塗装になってます。で、さらにさらに! 内装色はブラック(ファブリック)、ブラック(レザー)、ブラック/レッド、レッド、ブルーと5種類が用意されているのだ。

で、ボディ13色、内装5色、幌2色の組み合わせで実に130パターンのバリエーションとなり、さらにそれぞれを自分の好みで選べるようになったというワケ。こういう楽しみの広げ方はスポーツカーに相応しいものだといえるでしょう。

さて、解説はまだ終わりません。インテリアもかなり多くの部分が変更されてます。まず、シフトレバーは従来同様アルミを採用するわけですが、今回からはノブ自体に革を巻いたコンビタイプとなってるのが特徴。さらにインパネ回りのパネルの塗装も、これまでとは違うものになってます。個人的にはメーター回りのパネルの塗装は、以前のものの方が好みなのですが……。そして大きく変わったのがセンタートンネル。これまでこの部分は、長く使うと毛玉がつくこともあるカーペットでしたが、今回からPCVレザーが全面に張られてかなり質感をアップさせました。

そしてオーディオは最初はカセットだったけど、今やCD/MDが標準に。合わせてスピーカーも従来の2つから4つになり、ドアハンドルの上に小さなツイーターが加わりました。ドア内張はデザインこそ変わりませんが、ドアハンドルをより質感の高いものに変更した上に、両方の先端部分にはメッキリングを与えたりもしています。そうそう、ドア内側には小さいですがネット状のポケットがついたので、携帯やタバコなどもちゃんと収納できるようになったのは大きな進歩です。

まだある。シートの裏側ヘッドレスト部分も、従来とは違って塗装されていたり、これまではオプション設定だったウインドディフレクターは、標準装備になりました。

う~ん、これだけ書き連ねるとさすがに疲れます。というワケで、肝心の中身の部分は別に報告することにしましょう。あっ、終わる前に価格です。これはちょっとだけアップしてます。ノーマルが343万円、タイプVは361万円となってます。内容を考えれば断然お買い得です、ね。
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