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’08最新版ユーザー車検のツボはここ!

すっかり定着してきた感のあるユーザー車検ですが、すでに何度か経験がある人はもちろん、初めてチャレンジするという人に、ぜひ注意してほしい最近のユーザー車検の傾向と注意点について紹介します。

執筆者:宮島 小次郎


光軸調整はユーザー車検で最も注意すべきポイント

車検場
車検に掛かる費用を少しでも抑えるために有効なのが、自分で車検を通すユーザー車検です
自動車の維持にかかる費用の中でも、一度に支払う金額が多く、大きな負担となるのが車検ではないでしょうか。そのため、車検の中でも特に“検査”に掛かる分の作業を自分で行い、少しでも費用を抑えることができるユーザー車検は、自動車の維持費を抑える有効な手段です。

すでに皆さんご存知かと思いますが、ユーザー車検とは自分でクルマを陸運支局に持ち込み、検査を受けることで車検を取得する方法です。ユーザー車検の検査ラインでチェックされる項目は、大きく7つに分かれます。灯火類を含めた外観や装備の不具合、サイドスリップの量、スピードメーターの狂い、ブレーキ性能、排気ガスの成分、ヘッドライトの角度、下まわりの点検が、その内容です。

このうち最も問題となりやすいのが、ヘッドライトの角度です。上に向きすぎていれば、対向車の迷惑となることがありますし、下向きではあまり遠くまで照らせず、危険を伴うことがありますから、確かにヘッドライトの角度は大切です。ただ、ヘッドライトの角度は、乗車人数やトランクルームの荷物の重さなどによって、簡単に角度が変わってしまうものです。

その割に最近のヘッドライトの光軸テストは、相当に厳しいものといえます。個人的な感覚としては、4~5年前くらいまでは、光軸でNGが出てもどれくらい狂っているのかを検査員に確認し、目視で光軸を調整する作業でも、もともと大きく狂っていなければ、2~3回の調整でOKが出ていました。

光軸テスター
検査ラインの光軸テストが非常に厳密になってきているのに対応するため、テスターも最新の高性能なタイプが不可欠となってきた
ところが、最近の光軸テストは本当に厳密になっており、目測の調整ではまず何度やってもOKは出ないのではないでしょうか。それどころか、旧式の調整テスターを使ってしっかり合わせたつもりでも、NGが出てしまうことがあるほどシビアになっています。そのため、最近ではテスター屋さんでも高価な最新式の光軸調整テスターを導入しているところも増えてきているようです。つまり、ユーザー車検をクリアするには、最低限光軸の調整だけは専用のテスターを持つ、テスター屋さんなどで点検してもらう必要があるといっても過言ではありません。

次ページではその他の注意点を紹介します
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