カーメンテナンス/車の修理

PART2/バンパーの擦りキズを補修する 自分で直すボディの擦りキズ

バンパーは軽く擦った程度のキズでも意外に目立つ。しかも、見た目のハデさに騙されて本格的な補修が必要と考えがち。ところが、たいていのキズはコンパウンドで磨くだけで消し去れるのだ。

執筆者:鈴木 伸一

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

バンパーには衝撃を受けたときに自身が損傷することで車体にダメージが伝わらないようにするという役割がある。つまり、キズ付くのが宿命ともいえるパーツなわけで、コーナー部分は特にキズ付きやすい。

ところが、近年のクルマはボディと一体化したデザインになっているため、ちょっとでもキズ付くと、とにかく目立つ。樹脂バンパーはサビに犯される心配がないため、ガードレールにコスった程度のキズなら放っておいても差し支えないが、新車で買ったばかりという状況だったら我慢ならないはず。そんなときは補修にチャレンジしてみたい。浅い擦りキズでも意外に目立ち、見た目のハデさに騙されて本格的な補修が必要と考えがちだが、塗装表面に異物が付着していたり浅い溝が入っているだけというケースが大半。コンパウンドで磨くだけできれいに消し去ることができるからだ。

さて、ボディーの塗装は基本的に2~3層の「積層構造」になっている。まず、鉄板面に接する1層目は「アンダーコート」と呼ばれる灰色の下地塗装が施されていて、滑らかな面を造ると共に上塗り塗料の密着をよくするという役割を担っている。そして、その上に顔料が入った「上塗り塗料」が塗布されるている。これがソリッド色の場合(補修塗装ではさらにクリアを塗布することもある)で、メタリック色は2層目にメタリック粒子を含んだベース塗装(この部分が光を反射してキラキラ光る)が施されており、その上に透明な「クリア塗料」が上塗りとして塗布されている。そのクリア層に浅いキズが入ると光を乱反射して白っぽく、塗料カスが付着するとその色が浮き出して見えるのだ。


●異物がコビリ付いたキズ

ホディカラーと明らかに異なる色合いのキズだった場合、塗装表面に塗料カスなどの異物がコビリ付いている可能性大。指先で撫でてみて凸状の引っかかりを感じたら、まず間違いなしだ。この手のキズは見た目はハデだが、付着した異物をコンパウンドで磨き落としてやれば、ほぼ元通りの状態に回復する。


●無数の浅いキズ

塗装表面を軽く擦ると白いすじ状のキズ(汚れが詰まって黒っぽく見えることもある)が残りやすい。この手のキズの場合、爪で軽くなぜてみると爪先にカリッカリッと引っかかる感触がある。この手のキズもけっこう目立つため深刻に受止めがちだが、サンドペーパーで擦ったがごとく無数の浅いキズで覆われているだけというケースがほとんど。キズ溝の底までコンパウンドで研磨すれば、目立たなくなる。ただし、深いキズを伴っていることがあるので、深追いは禁物。ある程度目立たなくなったところが引き時だ。


1.極細コンパウンドをスポンジに塗布
スポンジを水に浸して固く絞り、「仕上げ用」もしくは「極細」のコンパウンドを、小指の先くらいの量絞り出してやる。


2.キズに対して平行に磨く
キズの面以外には力を入れ過ぎないよう、キズ溝に平行に直線的に磨いていく。円を描くとスクラッチキズが付いてしまうからで、キズの面だけを磨くよう指先に神経を集中させ、どこを磨いているのか常に意識して往復させることが肝心だ。また、同じ場所を10回前後擦ったら一旦ネルウエスで拭き取って状態を確認。これをキズが目立たなくなるまで、繰り返しつつ少しずつ磨いていく。なお、ウエスでの拭き取りも、直線的に動かしてやる。


3.キズに対して平行に磨いてやる
見た目には被害甚大でも、異物が付着したキズであればこれでほぼ、無数の浅いキズでもかなりきれいになる。ただし、部分的に磨き過ぎると色あせてしまうので注意!特にメタリック色の場合、表面のクリヤ層を削り取ってしまうとメタリック粒子が露出してガサガサになってしまうので、より慎重に。また、細かなキズが消えると、そこに紛れていた塗装の剥がれや深いキズが露出することがよくある。このようなときは、仕上げにタッチアップを行っておきたい。


次のページは仕上げのタッチアップです

更新日:2004年01月02日

あわせて読みたい

    この記事を読んで良かったですか?

    良かった

    2

    この記事を共有する