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更新日:2003年01月01日

こんな時が危ない!? エンジンを傷める場面とは?

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日常的に仕方なく行っていることが、エンジンにダメージを与えていることもあります。できれば避けたいエンジン摩耗の条件をおさらいして、多少なりとも日常の使用に反映してみましょう。

文章 : 高山則政(All About Japan「カーメンテナンス」旧ガイド)

誰もエンジンの寿命を縮めようと思ってクルマを運転している人はいないでしょうが、良かれと思っていること、または日常的に仕方なく行っていることが、エンジンにダメージを与えていることもあります。できれば避けたいエンジン摩耗の条件をおさらいして、多少なりとも日常の使用に反映してみましょう。

エンジン始動
 エンジン内のオイルは、エンジンの回転で回されるオイルポンプで循環するので、セルモーターを回してからエンジン始動後の数秒間は、エンジン全体にオイルが行き渡りません(2~3秒と思われます。少なくとも何十秒も掛かるわけではないと思います)。この時、潤滑不足を起こして摩耗を起こす可能性があります。

 特に、しばらく乗っていないクルマのエンジンを掛けると、オイル通路に残っていたオイルが下がっているため、より遅れが多く発生します。摩耗が進行しているエンジンでは、始動直後にカタカタカタなどと特有の打音を発生することもあります。このようなエンジンでは、オイルフィルターを新品にした時にも似たような現象が発生します。

 つまり、新品にしたフィルターをオイルが満たすのにタイムラグが生じ、数秒ではあるもののオイルの供給不足を起こしていると考えられます。人に例えると、立ちくらみのような現象です。
 
 これを極力避けようとした場合、エンジンをスターターで空回ししてから始動するとか、始動前に別のポンプでオイルを循環させてからスターターを回すなどの方法が考えられますが、特殊な操作や機器が必要になるので、一般的ではありません。良質のオイルを使うのが、せめてもの対策でしょう。

冷間始動
 エンジンが気温と同じくらいに冷えている状態を冷間(時)と呼びます。この時のエンジン始動を冷間始動などと呼びます。エンジンが冷え切っている状態ではガソリンが気化しにくいので、始動性を良くするために、暖まっている時(温間)よりもかなり多くの燃料が供給されます。

 ガソリンは、エンジン内に入るとすぐに気化されるように思われるかもしれませんが、大げさにいうと液体で入っていくといっても過言ではありません。燃料噴射式の場合、霧状で噴射されますが流れの中で吸気ポートの壁面やバルブに付着したガソリンは滴になっていることも多いものです。
 
 これが、シリンダー壁に付着すると、オイル分を洗い流してしまい金属表面を露出させてしまうため、潤滑不足になったり、燃焼ガスの硫酸分が表面を腐食させるなどの摩耗促進作用をしてしまいます。

 ちなみに、そもそも気体の燃料を使う天然ガスエンジンなどでは、冷間始動時の燃料増量はないそうです。考えてみれば、家のガスコンロや電子ライターは、寒くても特別の操作をする必要がありません(ただし、圧力は下がるのでガスが出にくくなることはあります)。

 エンジン摩耗の大部分が、始動時に起こるというのには、このあたりも関係しているようです。まあ、エンジンが減るからといって始動しないわけにはいきません。痛しかゆしの場面です。

低油温
 エンジンオイルというのは、ある程度の温度にならないと効果を発揮しない添加剤があります。つまり、エンジンオイルが冷えた状態では、摩耗防止効果がフルに発揮できないことが考えられます。

 オイルの温度は油温とも呼びますが、スポーツタイプや後付けのメーターを追加しない限り、油温を知ることはできません。油温の上昇の仕方は、エンジンによって異なりますが、水冷式のオイルクーラーを採用しているクルマは、比較的早く暖まります。

(執筆者:高山 則政)

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