カーメンテナンス/車の点検ポイント

冬の電源系トラブルを防止 テスターでのバッテリーチェック

テスターを使うと電気系の状態をより知ることが出来ます。例えば、バッテリー電圧を測ってみるところからはじめると良いかもしれません。

執筆者:高山 則政

文章 : 高山則政(All About Japan「カーメンテナンス」旧ガイド)

電気周りの点検にあると便利なのが、電圧などを数値で表示するためのテスターです。テスターというと普通の生活ではあまり使わないし、プロ限定のツールという感じもしますが、簡素なものでも持っていると点検できることが随分違ってきます。電気と聞いただけでも、受け付けない人もいるのですが、簡単なところから状態を知って慣れると良いかもしれません。それでは、テスターで出来ることを簡単に挙げてみましょう。

電圧測定
 一般的なテスターの使用目的としてはもっとも多く使う項目でしょう。単位はボルト(V)です。
ごく基本的なところでは、バッテリー電圧の測定に使います。例えば、イグニッションスイッチをひねってもセルモーターが回らずエンジンがかからないという場合、バッテリー上がりを疑いますが、ひょっとすると配線が外れているだけかも知れません。こんな時、バッテリーのプラスとマイナス端子で直接電圧を測ってみると、電気があるのかないのか、おおよその見当を付けることができます(実際のトラブル時には端子外れやインパネのランプの点灯具合からチェックしますが・・・)。

検電テスターだとちょっと力不足
 電気のチェックをするツールで一番単純なのが、検電テスターというものです。電源を引こうとするコードや端子にテスト棒を入れた時にランプが点けば電気が来ていると判断できて便利ですが、電気の有無しか判断できません。クルマに電装品を取り付ける時などはこれでも役に立ちますが、メンテナンス目的に使うには大ざっぱすぎます。そこで、電気に関する色々な数値が出るテスターが必要になってきます。

デジタル式が使いやすそう
 テスターにはいろいろな種類があり、1000円程度の基本機能限定タイプから、プロ用の数万~数十万円する多機能型までありますが、ここでは一般の人でも購入しやすいタイプで説明します。使用しているのは、カイセというメーカー(http://www.kaise.com/japan.htm)のハンディタイプで、表示はデジタル式になっています。
 このテスターで測れるのは、クルマに使われる直流電圧と家庭で使われる交流電圧の他、抵抗、電流、トランジスタテスト、ダイオードテストです。

 他の表示タイプとしては、針の動きで目盛りを読みとるアナログ式がありますが、安価なタイプの場合テスターそのものの消費電流が多く、センサー等の微弱電流の回路で数値が低く出るので、将来的に測定範囲を広げることを想定すると力不足です。
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