カーメンテナンス/車の点検ポイント

キレにすればメンテもラクチン エンジンルームのクリーニング(3ページ目)

エンジンルームの汚れは、美観だけでなくトラブルの元にもなりかねません。日頃から乾拭きするだけで、ずいぶん違いますよ。

執筆者:高山 則政

実際にクリーニングしてみると(洗浄後トラブル実例)
 今回はオイル漏れの修理のコーナーで取り上げたエンジンを洗浄して見ました。このエンジンでは、長期間オイルがにじんだまま使用していたので、エンジン本体にはかなり汚れがこびりついていました。洗浄は、オイル漏れを起こしていたパッキンを交換する前に行って作業中の汚れを避けるようにしました。
 防水処理はオルタネーターとディストリビューターに行い、スパークプラグ周辺(ヘッドカバー中央)は特に行いませんでした。


 クリーニングでエンジンはピカピカになりましたが、スターターを回してみると掛かりそうで掛かりません。プラグコードをすべて抜いてみると、水滴が入っていました。高圧洗浄したので当然ともいえます。そこで、プラグホールに乾いた細めの布を入れて水滴を除去し、プラグコードも拭き上げてから再スタートしますが、まだ掛かりません。
 次に、ディストリビューターのキャップを外してみます。ここには防水カバーを被せてあり、外側にはまだホコリが付いているくらいです。しかし、キャップの中は水滴が溜まっていて、高圧の電流が内部でリークしていたのが分かりました。水滴を拭き上げてから始動すると、何事もなかったようにスタートできました。どうやら、下から上がってきた蒸気が袋の中に入って、ディストリビューターのキャップにまで浸入したようなのでした。


 こういうこともあるので、エンジンは冷えていた方が良いのかも?と思います。また、水を掛ける場合、防水できるだけでなく入った水を除去できるくらいのテクがないと安心して洗えないのも現実のような気がします。ですので、簡単でも初心者向きとは言えないようです。 よって、初心者の場合は普段は雑巾で拭く程度にして、車検時などにプロに洗浄してもらうのが無難と思います。
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