カーメンテナンス/車の点検ポイント

自分で簡単! ワイパーブレードの交換方法

雨の日のドライブでは、ワイパーのコンディションが視界の状態を直接左右してきます。自分で簡単にできる、ワイパーブレードの交換をご紹介します。

執筆者:高山 則政

文章 : 高山則政(All About Japan「カーメンテナンス」旧ガイド)

秋らしい涼しさを感じるようになってきましたが、秋は台風などの上陸も多く、雨が良く降る季節です。雨の中の運転では、前方の視界をクリアーに保つことが安全運転の基本になりますが、それを左右するのがワイパーです。レインXやガラコなどのノーワイパー剤を使っている人も多いと思いますが、ガラスに撥水性を持たせても、やはりワイパーの機能も大切です。

ワイパーの手入れ
ワイパーの手入れとしては、ゴムの部分の汚れ取りがあります。ワイパー自体が汚れていると、ウインドウにかえって汚れを塗りのばすことにもなります。洗車時などに濡れ雑巾(きれいな方がよい)でゴム部分を挟むようにふき取ってやると、真っ黒な汚れが付いてきます。また、市販のケミカルとしては、ブレードの汚れを拭き取るスポンジとクリーナーのセットがあります。
ビビリが気になる場合は、ビビリ防止の潤滑剤なども市販されていますが、拭き取りをスムーズにする効果があるので、使ってみるのも良いと思います。

吹きムラが出てきたら思い切って交換
ワイパーブレードの寿命は使用条件でかなり違ってきます。ワイパーの材質はゴムなので、太陽光線やオゾン、大気の汚染物質などにさらされる割合でも劣化スピードが変わるでしょうし、使用回数も寿命を左右する要素だと思われます。交換時期は半年くらいが目安とも言われているようですが、最近では、より耐久性をアップした素材を使用しているものもあるようです。
ワイパーが傷んでくると、端の方からゴムがちぎれてくる場合もありますが、こんな状態だと、全く拭き取れない部分が出て視界が狭くなるので即交換です。また、ゴム部分のクリーニングを行っても吹きムラが解消しない場合も交換した方がいいでしょう。見た目では傷んでいなくても、シマ模様状の吹きムラが出たり、全体的に水膜が残ったりする場合はかなりスッキリすると思います。

ブレードごとのワイパー交換
ワイパーの交換方法には、主に二つの方法があります。一つは、ワイパーブレードごと交換する方法で、ゴムの拭き取り部と金属のフレームをそっくり交換するものです。コストは一本あたり2000円前後かかりますが、金属部分にガタが出ている場合はその部分も新品になる効果もあります。

 現在のクルマのほとんどは、Uフックタイプという取り付け方を採用しています。クルマから出ているアームの先がU型で、ブレードの中央にあるフックに引っかけるようになっています。
このタイプでは初めて交換する場合、どこから触ればいいのかとまどうこともありますが、工具もいらず簡単に交換できます。まず、アームを立ててブレードのゴム部を上向き方向に回してから、裏側をのぞくと小さな突起があるので、これを押しながらブレード自体を下に押し下げるようにします。これだけなのですが、長く交換していなかった場合は強く合わさっていて、ハズミを食らってしまうこともあるのでヒジをボンネットに打ち付けたりしないように気を付けます。


昭和60年前後の古いクルマでは、ビス止めタイプを採用しているクルマもあります。この場合はドライバーが必要になります。ビスが錆びていることもあるので、痛めないように取り外します。ビス止めタイプのブレードは少ないので、今ではUフックのアダプターを取り付ける方法がポピュラーだと思います。
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