SUZUKI(スズキ)/スズキ

日本が誇るジムニーが40周年

1970年4月にリリースされたスズキ・ジムニー。記念すべき40周年に「X-Adventure」クロスアドベンチャーが設定された。初代からブレることのないクルマ作りとは?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

日本を代表する小型オフローダー

フロントビュー
1970年4月の登場から数えること40年。スズキ・ジムニーの40周年記念車「X-Adventure」が4月20日にリリースされる。「クロスアドベンチャー」と呼ぶ同モデルはジムニーに加えて、兄貴分のジムニーシエラにも設定される。価格はジムニーが114万9750円~163万2750円。シエラが165万5850円~176万4000円
日本を代表するヨンク、SUVといえばランドクルーザーやパジェロを思い浮かべる人も多いだろうが、ジムニーという小さいけれどタフな存在も忘れては困る。JeepとMiniから命名された車名のとおり、小さなボディに小排気量エンジンを積んだタフなヨンク系モデルとして誕生した。

いつの時代も使いやすさが身上

初代ジムニー
初代ジムニーのLJ10は、軽自動車では初となる本格派4WDとして登場。ホープ自動車が開発した4WDをスズキが手を入れて世に出したジムニーは、従来の大型4WDに負けない悪路走破性や使いやすいサイズ、手頃な価格が支持された。エンジンは360ccの空冷2気筒エンジンで、空冷らしい乾いた音が特徴的。リジッドアスクルサスペンション、2速トランスファーなど本格的なオフローダーの成り立ちで、基本的な考え方は現在にも受け継がれている
初代ジムニーは40年前に登場したから当然レポーターも試乗したことはない。しかし、初代も現行型も雪道でも泥や砂地でも軽さを活かした走破性を示すことは同じだろう。

ジムニーほど、ブレることなくクルマ作りを受け継いできたモデルは多くはない。しかも40年もの間だ。ビートルもミニも次世代へと移行し、後者に至っては国境を越えてブランドの威光が利用されているのも事実。

初代ジムニーも現行ジムニーも時代が必要とする最小のスペースと排気量としながら、他のどんなモデルにも負けない悪路走破性を備えている。確かに現行型は歴代モデルよりも広く、パワフルになったが、決してこだわりが薄れてしまっているわけでない。

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