HONDA(ホンダ)/ホンダの車種情報・試乗レビュー

新型オデッセイはどこに向かう

4代目、新型オデッセイ。乗用車型ミニバンの先駆者の一台として、進む方向は一言でいえば、オデッセイらしさ。究極のオデッセイを目指したというが、市場の反応が気になる。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


より低くなったフォルム

フロントビュー
「オデッセイらしさ」を追求したという新型オデッセイは、先代オデッセイの正常進化版といえるもの。全長4800×全幅1800×全高1545mmというディメンションは、先代の全長4765×全幅1800×全高1550mmと比べると、少し長くなったが、全高はより低められている。価格は259万9000円~361万円
1994年にアコードをベースに登場したオデッセイ。ホンダはオデッセイを乗用車型ミニバンの元祖的存在、生活家族車と謳うが、1982年の日産プレーリー、1983年の三菱シャリオという日本のミニバンの元祖がいる。初代オデッセイが、アコードをベースとした乗用車型ミニバンとなったのは、ミニバンの常套手段である背が高いワンボックスカーをもっていなかったための苦肉の策。

とはいえ、先述した2台の元祖よりも乗用車的な居住空間を3列目までまずまず備えていたのは事実で、2代目と初代は同じベクトルを向いたミニバンとして市場は捉えたはずだ。

新型オデッセイの進化は?

リヤ
リヤゲートにまで回り込むように配置されたテールランプ、ワイド感のあるリヤビューが特徴。左右出しのマフラーがスポーティ感を加速させる
先代となる3代目は、ミニバンの数と種類が増殖し、「3列備えていれば売れる」という状況ではない時代に投入された。そこで、大胆なデザインとミニバンとしては異例に低い全高で勝負。走りもミニバン離れしたハンドリングを追求するなど、「ミニバン=ファミリーカー」という図式からすると大胆な仕上がりであった。

4代目となる新型オデッセイは、見た目もボディサイズからしても3代目の正常進化版なのは間違いない。しかし、3代目よりも販売的に成功を目指すべく、技術による進化があるはず。走りの感想は、次回の記事に譲るが、パッケージングなど乗員目線での第1印象を報告しよう。

次ページはインテリアについて
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます