輸入車/注目の輸入車試乗レポート

個性が光るグランドボイジャー

ミニバンの元祖として知られるグランドボイジャーが5世代目にスイッチ。今回はショート版のボイジャーはなく、ロング版のグランドボイジャーのみ。日本の高級大型ミニバンにはない個性こそが魅力だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド



元祖が新型にスイッチ

フロントビュー
今回新しくなったのは、ロングボディのグランドボイジャー。全長は大台越えの5145mm、全幅も2005mmと2mを超える。全高は1755mm。価格はツーリングが460万9500円、リミテッドが546万円、リミテッドのパワーガラスサンルーフ付きが561万7500円
プリッとした楕円系からキリッとした四角系にイメージを大きく変えた新しいグランドボイジャー。ミニバンの元祖であり、日本ではクライスラーを代表するモデルといえる。1983年にデビューした初代は、三菱シャリオと同じで、日産プレーリーよりも1年遅い。でも日本勢はワゴンを3列シート化した、今でいうスバル・エクシーガ的な成り立ちであったのに対し3列目の頭上も広そうな、きちんとしたミニバンのフォルムをしていたのだ。

やはりデカイ!

リヤビュー
全高以外はアルファード/ヴェルファイアよりも大きい。顔つきはヒット作の300Cをモチーフとし、ボディとウインドウの割合も300Cと同等にしているという
四角くなったフォルムは、初代に近づいた印象もあるが、ルーフ幅を152mm拡幅することでゆったりとしたイメージを外観からも感じる。

全長で35mm、全幅で10mm拡大したボディは、日本で乗るには十分過ぎるほど広い車内空間をもたらすぶん、当然取り回しにはマイナス要因となる。だが、四角ボディとサイドビューカメラなどにより絶対的には大きいが、どうにも不安というほどのサイズ感は抱かせない。とはいえ、駐車スペースも乗り手も選ぶビッグ・ミニバンであることは間違いない。

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