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オールラウンドなオススメSUV~その2~

毎日乗れるSUVとして、前回のフォレスターに続いてオススメしたいのが三菱のアウトランダー。登場時の2.4Lでも十分だが、レギュラーガソリンを指定する3.0LのV6も昨秋追加された。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


らしさが光るV6 3.0Lモデル

フロントビュー
全幅が1800mmちょうどあり、コンパクトとは言い難いが、見切りのしやすさはまずまず。全長4640×全幅1800×全高1680mm。スバル・フォレスターより若干大きめだが、全幅はトヨタRAV4よりも狭い。価格は236万2500円~287万7000円
アウトランダーは、ランエボ譲りの走りのエッセンスを加えたSUVで、ハンドリングのよさはフォレスターやRAV4やホンダCR-V、スズキ・エスクードなどのライバルよりも上。乗り心地も良好で、高速道路主体の高速クルージングにピッタリなSUVといえるだろう。5人と7人乗りを用意し、7人乗りの3列目は身長150cmくらいの方でも座らせるのは心苦しい。しかし、2列目までの居住性やバランスの取れた走行性能など、全体的な完成度は高く、もっと売れてもいいSUVだと乗るたびに思わされる。

今回試乗したのは、北米にも投入されている3.0LのV6で昨秋日本にも追加されたモデル。MIVECアルミブロックエンジンは、北米向けもあるだけにレギュラーガソリンを指定し、220ps/28.1kg-mのスペックで6速ATと組み合わされる。パワー、トルクとも従来からの2.4Lよりも一段上なのは当然で、街中から高速道路まで速さは十分、シーンを問わず流れを容易にリードできる。不満はターボと勘違いするほど唐突にトルクが立ち上がる点で、とくに街中で不用意にアクセルを踏み込むと、前につんのめる感覚に襲われるシーンが散見された。

乗り心地とハンドリングのよさが絶妙

リヤビュー
フロントが力強いもののスマートな造形なのに対し、ガンダムちっくというか、やや無骨な後ろ姿に見える。
オールラウンドなSUVと見ると、家族や友人などを乗せても後席からは好評を得られるはずだ。ランエボ譲りのモノチューブ式リヤショックアブソーバーなど、サスペンションにもこだわった恩恵が路面の凹凸の巧みないなしとして表れている。225/55R18のマッド&スノータイヤとは思えないスムーズな走りがまず、大きな魅力だろう。首都高の段差でもクルマがバタつかない。

また、ドライバーの狙い通りのハンドリングを得られるのも美点だ。運転していて退屈と思うことは少ないはずで、SUVを名乗るに恥じないスポーツ度は、軽量のアルミルーフの採用も効いているのだろう。このクラスのSUVでは走りと快適性のバランスが、一番よく取れていると思う。

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