輸入車/注目の輸入車試乗レポート

気軽に乗れるジープ・パトリオットの実力

ジープシリーズの末弟「パトリオット」に試乗した。先代チェロキーなどのジープファンにはもちろん、初めてのジープとして乗るにはピッタリ。ボディサイズも日本で乗るにはジャストサイズだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


ジープ兄弟の末弟

フロントビュー
ジープといえば悪路走行というイメージを抱く人も多いはず。ジープ・パトリオットはオフだけではなく、オンロードの快適性に注力した小型SUV。全長4420×全幅1810×全高1665mm。価格は294万円~340万2000円
一目でジープと分かるスタイリングをまとった新型ジープ・パトリオット。パトリオットの意味は、「愛国者」の他に、アメリカ軍の「パトリオットミサイル」もあるので、聞いたことのある人もいるかもしれない。しかし、ネーミングの割には若葉マークでも運転できそうなSUVとしては小型に入るボディサイズが特徴で、直列4気筒の2400ccエンジンを搭載する。

街乗りSUVとしてオススメ

リヤビュー
ボディ4隅のつかみやすさはジープならでは。しかし、視界そのものは前方、後方とも小さなウインドウのため、むしろ狭めでこれもジープらしい
ジープといっても日本ではラングラーをのぞき、ヘビーなオフロード走行を楽しむユーザーは少数派のはず。新しいパトリオットもすぐにジープと分かるスタイリングは、ファンならずとも明快に訴えてくるはずだ。昨今の街乗りSUVとは一線を画す存在感は、新しいスタイルの中に宿る伝統やDNAによるものだ。

しかし、ジープ兄弟の末弟とはいえ、専用コースにでも足を踏み入れない限り十分なオフロード性能をもつ。スキーエクスプレスとして、あるいは浜に乗り入れても何の不満も不安もない。4×4の「フリーダム ドライブI」は、センターデフのロック機構はもちろん、ブレーキトラクションコントロール、3モードESP、ブレーキアシスト、ラフロード検出機能付きのABSなどを備える。

十分な4WD性能を持つとはいえ運転感覚は、まさにライト系SUVらしい軽快感に満ちている。毎日、気軽にステアリングを握れる。唯一気になるのが、オンロードでの乗り心地だ。ややばたつく足は独立懸架らしからぬものだが、完全にオンロードのみに軸足を置いているわけではないので、致し方ないだろう。とはいえ、許容範囲内なのでご安心を。

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