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「デュアリス&X-TRAIL FCV」試乗記

プリメーラのデザインも手がけた英国のデザイナーによるフロントマスクが賛否を呼んでいる「デュアリス」。街で走る姿は思ったより映えるという印象。「X-TRAIL FCV」の試乗記を合わせてお届け。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


派手さはないが軽快な走り

デュアリス外観
全幅は5ナンバーサイズを超えるが、大きさを感じさせない一体感のある走りが楽しめる。全長4315×全幅1780×全高1615mm。価格は195万3000円~243万750円
デュアリスに試乗できたので報告したい。街中のみの試乗なので限定的な話になってしまうが、一体感のある走りは価格を考えると納得のいく味わいだった。まず、走り出して気が付くのが、軽めのパワステ。不自然な印象はないが、センター付近の遊びも大きい。日本向けの味付けだそうだが、逆にブレーキペダルはやや踏力を要し、重く感じるので、落差に戸惑う人もいるだろう。

静かなCVTが◎

インパネ
やや質感的にはもの足りないが、シンプルで欧州車的な雰囲気が感じられる。パドルシフトはないが、左腕を伸ばした場所にフロアシフトが、スポーツカーテイストのしっくりしたドラポジが取れる
十分なトルクを感じさせるMR20DEエンジンと組み合わされるジャトコ製のCVTは、CVTにありがちな音と加速感のズレも感じられず、スムーズ。他のクルマに積まれている同じジャトコ製のCVTよりも明らかに静かなのは、遮音材をケチっていない証拠だろう。トルクの豊かなエンジンは、高回転になると息切れを感じさせる。回して楽しいというよりも実用第一のキャラクターだ。フラットライドな乗り心地もどこか欧州車的。路面が悪くてもバタつく仕草はあまり見せない。2WDと4WDは、走ってみると60kgの重量分、前者のほうが軽く感じる。燃費も当然有利なので、4WDが必須という以外、2WDの選択が賢者の買い物だろう。

引き締まったスタイルは、洗練されているし、40代後半のユーザーも多く惹きつけているというが、後ろ姿は大人というか高級感もある。最終型のプリメーラも手がけたデザイナーによるフロントマスクは、やはり好みが分かれそうだ。

次ページではX-TRAIL FCVについて
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