ザウバー:小林可夢偉の加入が決定!
BMWが撤退し、元オーナーのペーター・ザウバーがチームを買い戻すことで再生を図ることになった「ザウバー」。2010年はフェラーリエンジンを搭載することが明らかになっている。そして、ドライバーには様々な名前があがってきたが、まず最初に決定したのは、2009年の後半戦に衝撃的なF1デビューを果たした小林可夢偉であった。
 |
トヨタ期待の星だった小林可夢偉 【写真提供:Bridgestone Motorsport】 |
前々からペーター・ザウバーは小林可夢偉の名前を出しており、「2010年はベテランと若手の2人のラインナップになる」と公言してきた。チームの軸となるベテランドライバーがまだ決定していないにも関わらず、小林の起用が発表されたことは驚きであった。通常、彼のような新人レベルのドライバーの起用には、スポンサーだったりエンジンだったり、何らかの持ち込み条件が必要になるケースがほとんどだ。しかし、トヨタに育てられた小林にとって、彼の処遇に関してトヨタから資金提供があったわけでは当然ないし、彼自身も数十億円持ちこめるほど裕福な人間ではない。純粋にペーター・ザウバーが小林の実力と可能性を評価しての起用だと見て間違いない。小林は日本企業の後ろ盾や強力な資金力無しに、日本人で初めて実力でシートを掴み取ったドライバーになったということだ。
その小林のチームメイトとなるのは、おそらくジャンカルロ・フィジケラかニック・ハイドフェルドのどちらかであろう。ザウバーが言うベテラン級はもうこの2人しか残っていないのが現状で、順当に行けば昨年も前身のBMWザウバーに所属したハイドフェルドになるのであろうが、フェラーリエンジンを積むことになっているため、既に「フェラーリ」のリザーブドライバーに決定しているフィジケラを「ザウバー」で走らせるという線も非常に可能性が高い。
【ザウバー】
#26 小林可夢偉 (日本)
#27 未発表ウィリアムズ:鉄人と新人のコンビで新規一転
名門「ウィリアムズ」はシーズン終盤にトヨタエンジンとの決別を発表し、新開発のプライベートエンジン、コスワースの使用を発表した。そして、ドライバーラインナップも早々と発表し、2010年に向けていち早く地固めを行った。
 |
ルーベンス・バリチェロ 【写真提供:Bridgestone Motorsport】 |
「ウィリアムズ」へ移籍するのは「鉄人」の異名を持ち、F1出走回数が288回という大ベテラン、ルーベンス・バリチェロである。これまで何度も引退が噂されてきたが、今年は「ブラウンGP」で再び勢いを取り戻し、2度の優勝を飾った。既にF1出走回数記録がダントツの1位で、その記録を更新し続けている彼だが、来シーズンはいよいよ出走回数が300回の大台に乗ることになり、それをコンプリートしてから引退する可能性が高い。とはいえ、年齢的には来年で38歳とミハエル・シューマッハよりも3歳も若く、まだまだその記録を伸ばし続けていくことになるかもしれない。しかし、「ウィリアムズ」はおそらく彼にとって最後のチームになることは確実だろう。
そんな鉄人と組むのは、2010年の最注目の新人の一人、ニコ・ヒュルケンベルグである。今年、GP2でチャンピオンに輝いた彼は22歳のドイツ人ドライバーで、これまでフォーミュラBMW、ユーロF3、A1グランプリでもチャンピオンを獲得してきた超実力派である。これだけの若さで4つの重要カテゴリーでタイトルを獲得したドライバーはそうそういない。彼が次に狙うはもちろんF1のワールドチャンピオンだ。
まだまだ彼の存在は日本では知られていないが、その才能はシューマッハにも匹敵すると評価されており、今後が期待のドライバーである。ちなみにマネージャーはミハエルの育ての親とも言えるウィリー・ウェバーが務めている。
 |
GP2王者のニコ・ヒュルケンベルグ 【写真提供:Bridgestone Motorsport】 |
大ベテランと期待の新人。非常にバランスの良いコンビとなった「ウィリアムズ」。チームとしての存在は地味だが、やはり2010年もダークホース的な存在になってくるのではないだろうか?特に自由に開発が可能な新規参戦のコスワースエンジンの実力如何によっては優勝争いに絡んでくる?なんてことも決して夢ではない。
【ウィリアムズ】
#9 ルーベンス・バリチェロ (ブラジル)
#10 ニコ・ヒュルケンベルグ (ドイツ)