転倒から復帰し、驚速ぶりを見せ付けた秋吉&伊藤!
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秋吉耕佑 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
「F.C.C TSR HONDA」の秋吉耕佑の転倒には本当に驚いた。予選でも何度もハイサイドになりかけながら暴れるマシンを抑えきるシーンが見られ、抜群のマシンコントロール能力を披露していた秋吉のまさかまさかの転倒だった。秋吉は焦りからか、ピットインの際にもイエローラインを踏んで転倒しマシンをさらに破損。踏んだり蹴ったりのレースだったが、メカニックがマシンを修復した後、秋吉と伊藤真一は凄まじい速さで最後尾からグングンと順位をあげた。
ドライ路面では秋吉が2分8秒台のファステストラップを記録。さらに雨の路面では伊藤真一が他のマシンよりも10秒以上速い超ハイペースラップで次々とマシンを抜き去り、最後は9位まで順位を上げたこともファンの心を熱くさせてくれた。転倒の後のペースが他を圧倒していただけに悔やまれるが、何も無ければ「F.C.C TSR HONDA」の別次元・独走ショーになっていたかもしれなかったことが秋吉、伊藤の好走から推測できた。
2年連続3位表彰台のラッキーボーイ、高橋巧の成長!
昨年、HARC-PROの第3ライダーとして補欠選手的な立場でエントリーしたものの、エースの安田が負傷し、突然レースライダーとしての重役を任され、見事3位表彰台を獲得したのが若手ライダー、高橋巧である。この19歳の若者は今年も話題をさらい続けた。
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高橋巧 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
昨年、鈴鹿8耐の表彰台を経験した後、高橋巧はレギュラー参戦していた全日本ロードレース選手権のGP250クラスでは史上最年少(18歳)でのチャンピオンに輝いた。そして今年「バーニングブラッドレーシングチーム」から最高峰の全日本JSB1000にステップアップを果たしたが、残念ながら同チームでの鈴鹿8耐参戦は実現しなかった。そんな高橋に突然のオファーが舞い込んだのはレースウィークの月曜日のこと。亀谷とペアを組む予定だったジョシュ・ブルックスが英国スーパーバイク選手権のレースで負傷したことで、ライダー探しが始まったのだ。耐久レースではどんなバイクも起用に乗りこなすベテランの起用がセオリーだが、白羽の矢が立ったのはホンダのライダーで、桜井ホンダと同じダンロップタイヤユーザーである高橋巧だった。
まさにシンデレラボーイの高橋だが、亀谷仕様にセッティングされたバイクをいきなりブッツケ本番で乗らなくてはならない難しさは相当なものだったであろう。木曜日には亀谷がアクシデントに遭遇し負傷するピンチも訪れた。「昨年よりもペースアップして走りたい」とレース前に語っていた高橋は激変するレースコンディションにもキッチリと対応し、まさに心臓の強さを見せつけてくれた。
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急遽参戦が決まり、全日本を戦う「バーニングブラッド」のツナギのまま桜井ホンダに乗った高橋巧 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
あまり感情を表に出さない癒し系なキャラの高橋だが、間違いなく若手ナンバーワンの熱いハートを持ったライダーである。2年連続の表彰台は評価されてしかるべきで、来年はできることならスーパーバイク世界選手権など海外のレースに挑戦して欲しいところだ。それ以前に表彰台に登った若手が代役でしか鈴鹿8耐に参戦できないという状況をメーカーには何とかして欲しいのだが。