加速するF1人気、過熱する誘致競争~アジアF1事情~
ヨーロッパ発祥の自動車レース、その頂点に輝くのがフォーミュラ1=F1世界選手権。ヨーロッパ文化として根付いているF1がここ数年はアジアや中東に積極的に進出してきているのは皆さんご存じのとおり。現在の中東を含めたアジア諸国でのF1グランプリ開催地をあげると、バーレーン、マレーシア、シンガポール、中国、日本と5カ国もの開催になっている。さらに2009年には中東のアブダビでも1戦開催されることになっており、今後はインドでの開催も検討されているという状況だ。
今、まさに加速と過熱を始めたアジアのF1事情。ガイドはF1日本グランプリと中国グランプリを2週連続で観戦してきたので、今回はその感想を軸にアジアのF1事情を解説します。
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| アジア3連戦で2勝を飾ったルノーのアロンソ |
日本GPは富士と鈴鹿の隔年開催。来年は鈴鹿
2年目となった富士スピードウェイでのF1日本グランプリは「大いなる改善」が見られ、一応の成功をおさめた。大不評で裁判沙汰にまで発展した前年に比べればようやく形になったということだろうか。天候も一時的に雨が降ったものの、決勝レース日は何とかドライコンディションでレースが開催され、内容も面白いレースとなったこともあり、多くのファンの満足げな表情だった。
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| 前年の失態の痛手か?空席が目立ったグランドスタンド。2年後は超満員になっていることを祈りたい。 |
さて、2009年の日本グランプリ開催地は伝統の鈴鹿サーキットである。今後は富士スピードウェイと交互に隔年で開催されていく予定で、現在、鈴鹿サーキットは東コースをクローズして新ピットビルと新グランドタンドの建設ならびにコースの一部改修工事を行っている真っ最中だ。
F1の鈴鹿開催を待ち望んでいるファンも多いと思うが、心配なのは日本におけるF1人気がトーンダウンしているということだ。佐藤琢磨、スーパーアグリの撤退なども大きな要因であるし、ホンダ、トヨタという日本の一流メーカーが勝利に結びつく走りができていないことも原因であろう。
さらに追い討ちをかけるように世界経済が危機的状況に陥り始めている中、自動車メーカーの撤退もささやかれており、今後さらに日本におけるF1事情は苦しくなる可能性がある。そういった状況の中、長年ニッポンのF1を支えてきたファンをがっかりさせないためにも、日本グランプリを開催する両サーキットと冠スポンサーでありオフィシャルテレビ局であるフジテレビには大いなる努力が求められるということになろう。
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2009年春の完成が楽しみな鈴鹿サーキット 【写真提供:MOBILITYLAND】 |
日本グランプリと比べて非常に明るい状況なのが、上海で開催され5回目の開催を迎えた「中国グランプリ」だ。次のページでは中国GPの観戦レポートをお届けします。