
「マネーで学ぶ英語」オバマやグリーン・スパンなど著名人の発言からマネーと英語を学べるという一石二鳥な連載。自然と記憶に残るようなフレーズと分かりやすい解釈つきだから、マネーと英語を同時に学ぶなんて難しい!なんてことは心配無用。
マネーで学ぶ英語
更新日:2009年10月23日
中国大陸をバイクで駆け抜けたことから「冒険投資家」とも称されるジム・ロジャーズは、商品相場の上昇基調について、“bull runs” (雄牛が駆け抜ける)と強気に表現。合わせて金利と物価の関係についても整理しましょう。
Historically, commodity bull runs have lasted 15-20 years. We have got another nine to 17 years to go.
歴史的には商品相場の上昇は15-20年続く。つまり、今後9-17年は、今の上昇基調が続くだろう
Commodity bull runs 「商品相場は上昇基調である」
中国大陸をバイクで駆け抜けたことから「冒険投資家」とも称されるジム・ロジャーズの発言から、今回押さえておきたいのは"commodity bull runs"というもの。ここで言う"commodity"は商品相場で、上昇基調の強気な相場観を"bull runs" (雄牛が駆け抜ける)という面白い表現に託しています。
"bull"は、イメージとしては雄牛が攻撃する様子でしょうか、ツノを下から上に突き上げる様が株価の上昇を表して、値上がりが続く状態を指します。実はこれ、マネー英語ではとてもよく使われる表現で、ある意味「手垢が付いた」と言っても良いくらいなのですが、今回は"run"という言葉と組み合わせたことによって、私たちのハートを「駆け抜ける」ような輝きを放ちました。
ちなみに、逆の値下がりを表す表現としては、まるでクマがカギ爪を上から下に振り下ろして攻撃するようなので、"bear"と言いますね。
さて、英語の表現力を堪能したら、今度は中身に踏み込んでみてみましょう。商品相場をもう少し具体的に思い描くと、金(きん)とか大豆とかトウモロコシとか、あるいは石油。そう言えば、ひところ話題になった原油価格の高騰、最近はあまりニュースを聞くこともなくなりましたが、実のところ再びじわじわと上がっています。金だって、過去最高値を更新した、なんてニュースを耳ざとい人はチェックしているでしょう。
では、なぜロジャーズ氏はこの「先読み」ができたのか?本人いわく、「いやぁ、需要と供給の関係だよ」とか、「商品はそのもの自体の価値がなくなることはないからね」なんて言っていますが、加えて「経済ダイヤモンドモデル」のような関係性が頭の中に入っていたからかもしれません。
そう、前回までの連載で説明したように、バーナンキFRB議長も、その前任たるグリーンスパン前議長も金利を上げることによる経済への悪影響を懸念して、結果として住宅価格のバブルをもたらしてしまいました。ちょっと方向を変えて、住宅に向かうお金が商品相場に向かうと想像すると…「ブル相場」は「先読み」できたのかもしれません。
でも、なぜ15?20年も値上がりが続くの?
と疑問を持った人は、本人に直接聞いてみては?というのは、ちょうど11月にロジャーズ氏が来日して講演会も開かれるとのことなのです。英語の勉強がてら「生ロジャーズ」を味わってみるのも良いかもしれません。
今回は、経済ダイヤモンドモデルの中では、金利と物価の間にはたらくメカニズムにフォーカスをあてました。原油価格の高騰って、私たちの生活にも直接影響を与えるだけに、他人事ではすみません。うーん、心配だ…。なんて思っていると、「あの」ノーベル経済学者は、「インフレなんてこないさ!」と楽観的な事を言っていますが…。次回のお楽しみです!
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