MAZDA(マツダ)/その他のマツダ車

“楽しさ”を磨き続けるロードスター

昨年末、オープン2シーターの火付け役となったマツダ・ロードスターに、マイナーチェンジが施された。発売から20年経つ今なお、クルマの楽しみを失うことなく着実な進化を重ねている。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

大切なのは着実な「進化」

ロードスターフロント
マツダ車共通のモチーフである五角形のグリルを採用。また、全車標準装備のアルミホイールもデザインが一新されている

自動車雑誌で最も人気のあるスクープ記事といえば「2リッター200万円クラスの後輪駆動スポーツカー」である。トヨタとスバルの提携によるスポーツセダンなどの記事を掲載すると、雑誌の売れ行きまで違ってくるほどらしい。

確かに自動車好きにとって手頃な価格で買える後輪駆動スポーツカーは大いに気になる存在。でも考えてみればマツダ・ロードスターという世界的に人気のスポーツカーが我が国には存在する。現行モデルの最新バージョンを改めて紹介しよう。

ロードスターリア
初代から受け継がれる「人馬一体」は20年経った今も健在。サスペンション各部に最適なチューニングを施し、滑らかで上質な乗り味を実現している

スポーツカーで最も大切なのが「進化」。ポルシェを見れば解る通り、毎年のように細かい改良を加え完成度を高めている。ロードスターも同じ。地味ながら着実に手を加えており、最新のモデファイを昨年12月に行った。

試乗したグレードはロードスターの基本形である「RS」。もちろんマニュアルシフトだ(オープン仕様にはATの設定がない)。ビルシュタイン社製のショックアブソーバーやトルセンタイプのLSD、HIDライトなどを標準装備して260万円。

ギアを1速にシフトして走り出すと、意外や意外! 乗り心地が上質である。スプリングは硬く、ショックアブソーバーの減衰力も高いのだけれど、滑らかにストロークしているんだと思う。このあたり、ビルシュタインも良い仕事をしているんだろう。

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