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官能的で気持ちいい新型フェアレディZ

昨年末に発売された新型フェアレディZ。新開発エンジンやATにより運動性能は大幅に向上。単に速いだけでなく、そのサウンドや振動は官能的ですらある。まさに新時代のスポーツカーを体現するモデルである。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

驚くほど速く、驚くほどパワフル

フェアレディZフロント
先代に比べ、よりダイナミックなエクステリアとなった新型Z。ヘッドランプとリヤコンビネーションに採用されたブーメランモーションが全体を引き締める

昨年12月の記事で紹介した新型フェアレディZは最終試作車(プロトタイプ)。加えてその時に用意されていたのは6速マニュアル仕様だけだった。今回、売れ筋になると思われる7速AT仕様車も乗れたので詳しく紹介したい。

Dレンジをセレクトし、軽くアクセルを踏んだところ驚くほどパワフル! 336馬力のVVEL(パワーと燃費を両立させた新世代の可変バルブシステム)3.7リッターV6が低い回転域から太いトルクを発生させているのだろう。

新開発のATだけあり、Dレンジでの変速は滑らか。普通にアクセルを踏んで加速していくと、ギアが変わったのも解らないほどだ。せっかくのスポーツカーだからして、アクセルを床まで踏んでみた。するとどうよ! ちょ~速い!

加えてエンジン音や振動も官能的。マニュアル仕様だとレッドゾーンの手前で音&振動が気になるくらい大きくなったけれど(良くない、という意味)、AT仕様だとむしろ迫力あって好ましい。ATってエンジンの弱点を上手に隠してくれます。

フェアレディZリア
大幅な軽量化とショートホイールベース化、VVELを採用したVQ37VHRエンジンが、世界トップレベルの運動性能を実現する

続いてマニュアルシフトを試す。変速は驚くほど速い。ハンドル部分に付くパドルを操作するや間髪入れずギアが変わるのだ。このくらい変速が速いと、サーキットを走ったってストレス溜まらないだろう。変速時に多少ショックが出るも、スポーティで好ましい。

シフトダウン操作してみたら「ウォン!」。かなり派手にブリッピングする(ヒル&トゥの如く空ぶかしをして回転を合わす制御)。6速マニュアルの空ぶかしシステムも秀逸ながら、7速ATのブリッピングも上手。何より気持ちいいです。

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