ハンドメイド&クラフト感覚あふれる作品
ブラジルならではのクラフト感覚を取り入れたデザイナーたちも見逃せない。リオ・デ・ジャネイロ出身で、今回サンパウロでランウェイデビューをしたイザベラ・カペート。ビーズやスパンコールなどを刺繍したり、ハンドステッチを多用した手芸タッチが溢れている。モロッコ、フランス、メキシコなど世界各国のエスニックテイストを上手くひとつのコレクションにまとめた。
クラフト感覚溢れる作風のIsabela Capeto(左)、
ブラジル・ニットの女王といえばPatachou pour Tereza Santos(右)
ニットの得意なデザイナーパタシュー・バイ・テレザ・サントスは今回もバリエーション豊かな編地のドレス、コート、トップスなどを展開した。スワロフスキービーズを一粒ずつ手で貼り付けたスカートなどもあり、こちらもハンドメイド感覚が欠かせない要素となっている。
サンパウロの新人に注目!
オフサイトでショーを開催したNeon。
サンパウロのダウンタウン・ユースカルチャーの中心にいる
デザイナーが手がける注目レーベル!サンパウロの若手の育成もめざましい。新進ナンバーワン、といえるのがネオン。ブラジルでトップスタイリストとして活躍するデュデュ・ベルソリーニとアレクサンドレ・ヘルシコヴィッチなどのもとでキャリアを積んだリタ・コンパラートのふたりが手がけるレーベルだ。今回は、ハンカチーフのディティールを随所に取り入れた水着、ドレス、ショートパンツ、サンダルなどを提案。どことなくプレッピーテイストも漂うリゾートウェアの数々だ。
異素材ミックスが面白かったRaia de Goeye。
緑豊かな私邸の庭を舞台に繰り広げれれたショーもよかった。
フェルナンダ・デ・ゴイエとパウラ・ハーヤのふたりが手がけるハーヤ・デ・ゴイエは豪華なプライベートハウスの庭でショーを開催した。シフォンやジャージー、レースなを1着のドレスにミックスして使用するなど素材の使い方が面白い。背中や脇が大胆に開いているデザインもブラジルらしい。
これってファッション・ショー!?
ファッションに対するアンチテーゼを表明したのはジュン・ナカオ。素材は全て紙。繊細なレースのパターンや、唐草模様はレーザーカットによって表現されている。紙のドレスを着て歩く無表情に歩くモデルたちは、工作の人形のよう。フィナーレ、ずらりとならんだモデルは、ビリビリと自分が着ているドレスを破り、全員が黒いタイツ姿になった。 Fashion is over!? 半年ごとに繰り返されるランウェイでのファッションって、結局は紙のドレスのごとく儚いものなのかもしれない、というメッセージ。さてさて、実際のビジネスはどうするの? と思った私はただのファッション・ヴィクティムなんだろうか?
Jum Nakaoのショーのフィナーレ。
紙のドレスを大胆に破く、モデルたち。Photographed by Fernanda Calfat , Akiko Ichikawa
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