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| オバマ大統領は就任演説で「希望」を語り、ファーストレディは「希望」を象徴する「黄色」を身に着けて、就任式に臨みました。 |
2009年1月20日、バラク・オバマ氏が、アメリカ合衆国の第44代大統領に就任し、会場となった連邦議会議事堂やパレード経路には約200万人以上の人出があり、祝賀ムード一色に染まりました。
卓越したスピーチ力をもつオバマ大統領の就任演説に注目が集まる一方で、ファーストレディとなったミシェル夫人のファッションにも注目が集まりました。
「希望」の象徴としての「黄色」
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| 黄色には、「光」や「豊穣」といった、民族や宗教などを超える普遍的なイメージもあります。 |
ミシェル夫人が就任式で着用したコートとドレスは、キューバ生まれのアメリカ人デザイナー、イザベル・トレドによるもの。
オバマ大統領は、就任演説で厳しい現実と変革を語り、大統領の隣に立つファーストレディが「希望」を象徴する「黄色」を身にまとい、新しいアメリカを印象づけました。
ヨーロッパを中心とするキリスト教社会においては、黄色は裏切りを連想させる色として、どちらかといえば好ましくないイメージでとらえられてきました。中国の五行説では、黄色は中央に位置し、天下を統一する君主を象徴する色として、一般庶民に対しては「禁色」とされてきたという歴史があります。
このように、色彩のイメージは宗教や文化が反映されるという側面がありますが、黄色には、「光」や「豊穣」といった、民族や宗教などを超える普遍的なイメージもあります。
明るく、好奇心旺盛で流行にも敏感。しかし、流行に流されることなく、収集した情報を消化し、味方にすることができる明晰さをもつ、ミシェル夫人を象徴する色としても、「黄色」は好ましい選択だったといえるでしょう。
「調和と理解」の象徴としての「オリーブグリーン」
ミシェル夫人が、「黄色」のコートとドレスにコーディネートされた小物は、「オリーブグリーン」のグローブとパンプスでした。「オリーブグリーン」は、厳しい現実においても、希望と可能性を信じる、信じさせるポジティブな色です。
「ワーク・ライフ・バランス」を実践するミシェル夫人の、しなやかな優しさ、強さを象徴する色として、効果的な役割を果たしていたといえるでしょう。
アメリカの社会における「ファッション」と「色彩」
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| アメリカの社会において「色彩」は、ビジュアル・コミュニケーションという観点が重視される傾向があります。 |
このように、他民族国家アメリカ合衆国において、ファッションや色彩は伝えたいメッセージを雄弁に物語る視覚メディアとして、重要な役割を担ってきました。
とりわけ、アメリカ大統領選挙で、テレビ討論会が行なわれるようになった1960年頃から、イメージコンサルタントの仕事や考え方が注目されるようになり、今日のパーソナルカラーの基礎がつくられていきました。
日本では1980年代以降、「パーソナルカラー診断=似合う色の診断」として一般に普及してきましたが、アメリカの社会、とりわけ、政治という場面においては、より戦略的な観点から、ビジュアル・コミュニケーションという側面が重視されています。
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