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貝殻細工「カメオ」の単色グラデーション カマイユ配色

「カマイユ配色」について詳しく解説します。貝殻細工の「カメオ」と同じ語源を持ち、しばしば化粧品の濃淡配色のネーミングに使われる「カマイユ配色」ってなあに?

執筆者:細谷 美千代

色の辞典【今日の用語】 > >カマイユ配色

「カマイユ配色」について、詳しく解説しましょう。

貝殻細工の「カメオ」と同じ語源を持ち、しばしば化粧品の濃淡配色のネーミングに使われる「カマイユ配色」ってなあに?



カマイユ配色
 (カマイユはいしょく/camaieu)
 トーン、色相の変化が極めて小さい、ほぼ同一色に見える配色。


「カマイユ配色」の「カマイユ(camaieu)」は、フランス語で「単色画」を意味します。単色画とは、ほぼ同じ色相の濃淡で描かれた絵のこと。

「カマイユ配色」は、色相やトーン(彩度・明度)の差がほとんどないため、遠くから離れて見ると、ほぼ一色に見えます。


バラバラの組合せではなく、グラデーションにすると、より一層自然な一色に見えますが、必ずグラデーションにしなければならないということはありません。

目で区別できる程度に、若干の色の差があるほうが「カマイユ配色」らしい面白さが表現できます。


元々、「カマイユ」は、ヨーロッパの絵画技法である「単色画法」を指します。

まず、褐色などの単色の濃淡で明暗を描きました。これが下絵になります。

モノクロームの下絵の上にカラフルな有彩色をのせていくわけです。油彩画は重ね塗りができるのですが、なるべく鮮やかな色みを損なわないよう工夫をこらした技法です。

おなじみ、貝殻や宝石に彫刻をほどこした「カメオ」も「カマイユ」と同じ語源を持つといわれています。カメオも単色のグラデーションになっているのがわかります。

「カマイユ配色」は、しばしばブランド化粧品の濃淡配色のネーミングにも使われ、エレガントでお洒落なイメージがあります。

スキントーンやベージュの濃淡配色はもちろん、今度から、ぜひ他の色でも意識して「カマイユ配色」を試してみてくださいネ。




★よく似た配色用語
フォ・カマイユ配色 (2003.4.28)



色の辞典【今日の用語】 > >カマイユ配色

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