東京ポップと東京エレガンスの共存

ますます盛り上がる2009春夏東京コレクション

先日9月1日から7日まで、第7回「東京発 日本ファッション・ウィーク（JFW）」が開催されました。JFWの正式日程に全37ブランドがコレクションを発表し無事終了しましたが、今後も東京コレクションは10月末まで続いていきます。

今回は東京らしいポップなコレクションと、東京エレガンスを代表する、今東京コレクションの中でも特筆すべき5つのブランドにフィーチャーしてお届けします！

【CONTENTS】
Page１：zechia（ゼチア）
Page２：SOMARTA（ソマルタ）
Page３：matohu（マトフ）
Page４：Hidenobu Yasui（ヒデノブ　ヤスイ）
Page５：ERI MATSUI（エリ　マツイ）

zechia（ゼチア）

元「20471120」デザイナーのLICA氏とNAKA氏が、2007年に「ゼチア」を立ち上げ再始動。2008年秋冬東京コレクションにてデビューを果たしました。「WOMAN」をブランドコンセプトに掲げるゼチアは、どんな困難にも立ち向かっていく強さを持った女性に向けて、リアリティのあるコレクションを毎シーズン発表しています。

2009年春夏コレクションでは、宇宙をモチーフにしたプリント柄のシャツのセットアップを着たモデルと、同じモチーフのワンピースを着た少女が手をつなぎながら、本物の芝生の上を歩いて登場。カラフルな布でつくられたヘッドアクセサリーは、古着のダウンジャケットをヘアの加茂氏がアレンジしたもの。まさに圧巻。

今回のコレクションテーマは、“WOMAN is LADYBIRD（＝てんとう虫）”。英語で “ladybird”、中国語で“紅娘”と言われ、女性に例えられるてんとう虫をモチーフとしています。プリントや生地に至る箇所にてんとう虫モチーフが施されています。また、プラネットプリントやマリンテイストのボーダー柄によって、勇敢に海へと漕ぎ出すパイレーツを表現。

小さくてキュートな姿からは想像もできない、太陽に向かって飛んでいくチャレンジ精神。そんなてんとう虫のように、見た目がかわいいのはもちろん、強くポジティブな心に満ちて、周りまでハッピーにしてしまうような、現代の WOMANたちへ向けられているコレクションです。

また、素材使いに関しては、一部のプリント生地にリサイクルポリエステル繊維で作られた帝人ファイバーの「エコペットプラス」を使用しています。この試みは、ゼチアのエコに対する関心の高さを物語っています。


次のページでは、東京コレクションの中でも特筆すべきブランド「ソマルタ」が登場します！