利用条件に注意
団塊世代の退職金運用の受け皿として、銀行や信用組合など多くの金融機関が「退職金優遇定期預金」を準備しています。退職金を対象とする定期預金ですから、利用者は限定されます。みずほ銀行では、
- 退職金の受け取りから1年以内の人
- 原則、申込時に「退職所得の源泉徴収票」など退職金受取金額を確認できる書類(写)を提出
- 1人1回の利用
- 窓口のみの取り扱い
としています。年齢や預入最低金額、自動継続、など利用条件や商品内容が銀行によって異なります。期間限定という銀行もありますので、条件は細かくチェックしましょう。
利息は約3.6倍
「退職金優遇定期預金」の商品案内で真っ先に目に飛び込んでくるのがびっくりするような金利で、とってもお得!という感じです。例えばみずほ銀行の「退職金定期預金特別金利プラン」を見ると、
- 預入金額:500万円以上退職金額まで
- 3ヶ月定期預金:当初3ヶ月は1.5%、
- 6ヶ月定期預金:当初6ヶ月は0.8%
すばらしい金利です。しかしその後ろに「自動継続後は満期日当日の○ヶ月ものの店頭表示金利を適用」という文章が続きます。
「退職金定期預金特別金利プラン」を利用して1年間運用した場合には、スーパー定期300で1年間運用した場合に比べてどの程度お得なのか、2009年10月12日現在の金利で比較してみましょう。預入金額は最低預入金額の500万円とします。
<退職金定期預金特別金利プラン 3ヶ月コース>
- 当初3ヶ月の受取利息(税引き前):500万円×1.5%×90日÷365日=18,493円
- 満期以降9ヶ月を3ヶ月定期預金で自動継続:500万円×0.07%×275日÷365日=2,636円
- 1年後の利息合計(税引き前):21,129円
<退職金定期預金特別金利プラン 6ヶ月コース>
- 当初6ヶ月の受取利息(税込み):500万円×0.8%×180日÷365日=19,726円
- 満期以降6ヶ月を6ヶ月定期預金で自動継続:500万円×0.08%×185日÷365日=2,027円
- 1年後の利息合計(税引き前):21,753円
<スーパー定期300 1年定期預金>
500万円×0.12%=6,000円
金利が一桁違いますので、「退職金定期預金特別金利プラン」を利用し1年間運用すると、スーパー定期300・1年定期預金で運用した場合の約3.6倍の利息を受け取ることができます。
大手銀行の「退職金優遇定期預金」内容一覧(2009年10月12日大沼が作成)