マネーHOTトピックス まとめ読み

お金の専門家だからこそ知っている、お金の最新トピックスやニュース、トリビアなどを解説。みんながチェックする前に、ここをサラッと読むだけで、あなたもちょっとしたマネー通になれる!

現場発 金融ニュースHOTS

更新日:2009年10月08日

デカップリングの台頭

デカップリングとは非連動という意味です。米国を中心とした先進国の株価と新興国の株価がデカップリングの芽を見せつつあります。

デカップリングの台頭

相場は09年10月へと入ると下げて始まりました。09年10月2日(金)に発表された9月の雇用統計もサプライズの悪化で、市場予想の17.5万人減少に対して26.3万人の雇用減となり、失業率は9.8%に増えました。その他7~8月の自動車購入対策が切れたことで9月の全米自動車販売台数はGMやクライスラーが40%超の減少となるなど激減、市場に景気回復に対して懐疑的な見方が広がって利益確定に動く投資家が増えました。日本の株式市場の場合はさらにひどく、米国の調整ムードに加えて円高や一部政策への悪影響が織り込まれて日経平均は下げがきつくなっております。

ところが成長著しいブリックスではインド、ロシア、ブラジルが10月に入って高値を
取っており、様相が先進国とここに来て違いが出てきております。

◆ブリックスと先進国の株価推移比較

先に最も強く上昇していた中国株が8月からIPOラッシュや秋に予定される本土A株の工商銀行を中心とした大型株のロックアップ大量解禁など需給悪懸念もあって調整していますが、半年でなく1年間でみれば4国は同じ程度上昇しています。これらの国では本当の潜在成長力がベースにあり、底打ちから成長へとスムーズな景気サイクルが予想されるところが大きいと思います。週明けのブラジルではオリンピックが決まったことで32兆円ものインフラ投資が発表されたあとだけに、同国にも注目したいところです。

ちなみに、ブラジルの主な銘柄には鉄鉱石世界最大手のVale S.A(VALE)、国営石油会社のペトロブラス(PBR)、大手銀行のバンコ・ブラデスコ(BBD)、鉄鋼メーカーのCIA(SID)、住宅建設のガフィーザ(GFA)、飛行機会社のGOL(GOL)などがあるほか、ETFではiシェアーズ MSCI ブラジル・インデックスファンド(EWZ)も日本のオンライン証券会社から購入可能です。

一方、先進国はこれまで本当は良くないものの、また爆弾も隠していながらダマシだまし上昇してきた感があるところが違いではないかと思います。

米国では今週末に今年96行目の銀行が潰れました。今後数年であと数百行は破綻すると予想されていますが、これらの預金を守る保険機構の資金残高は毎週続く破綻で1兆円を割り込んで15年来の最低レベルとなりました。預金保険機構は来年を中心に今後10兆円の損失が出ると予想しています。預金が守られなくなればパニックが再発しかねません。また、度々破綻の噂が出る商業向け(小売店など)の融資で最大手金融機関であるCITグループの株価が一日で45%も下がり、破綻が近いと思われている様子です。数ヶ月前に資本が投入されたばかりですが、持ちこたえられない恐れがあり、仮に破綻した場合は商業界での実害が懸念されます。

結果として、先進国の株価は世界的な低金利による流動性に支えられながらも、モタモタして、新興国市場に資金が流れて株価が上昇するといったシナリオになるのではないでしょうか。デカップリングが台頭してきたのではないかと思います。

あわせて読みたい

この記事の担当ガイド

写真

戸松 信博

昭和初期の日本株並に魅力的という中国株など外国株を、外国株のプロが易しく伝授。

続きを読む

ガイドからのお知らせ

メルマガ登録

【マネーメルマガ】不況の今、マネー知識向上は不可欠。サッと読んで身につく、初心者向けマネー情報を発信します。

お金のチカラは一生モノ!

あるじゃん保険完全ガイド

イマドキの保険を選ぶならこの1冊!加入も見直しも、一番わかりやすい保険の本です

最新号の見出しをすべて見る

おすすめの保険商品!

ショッピングカタログ