出産の基礎知識/陣痛・前駆陣痛・後陣痛

練習の陣痛・本当の陣痛・産後の陣痛

陣痛には、にせの陣痛とも言われる「前駆陣痛」、本番の陣痛、そして産後に子宮を元に大きさに戻していく「後陣痛」の3種類があります。それぞれ、どんな痛みなのでしょうか?

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

お産にまつわる子宮の収縮が陣痛と呼ばれますが、これは妊娠中にも産後にもあります。

まずは助走の陣痛から…「前駆陣痛」です

お産は大仕事なので、陣痛は本格的な陣痛の前からウォーミングアップをします。臨月になる頃から、それまでより長く強い張りを感じたら、それは「前駆陣痛」という陣痛の仲間です。夜遅い時間に多いようです。

前駆陣痛は、規則的になったり強くなったりしないで、いつのまにか消えてしまいます。でも、前駆陣痛によって、子宮の出口は柔らかくなったり、少し開いたりします。お産に必要な変化は始まっているのです。

前駆陣痛は耐え難いほどではないのが普通ですが、睡眠がとりにくい人もいます。その場合は上手にお昼寝を取り入れ、疲労にならないようにしましょう。

本番の陣痛は「10分以内」の間隔で繰り返し、だんだん強くなります

「お産に発展する本番の陣痛かな?」と思ったら時計で間隔を計ってみます。10分以内の間隔できちん、きちんと来るようでしたら、そこを分娩開始時間の起点とします。もし10分以上あくことがあっても1時間に6回以上あれば本番の陣痛です。。腰全体に響く感じもあり、そこも前駆陣痛と違うでしょう。

この陣痛は長距離マラソンです。誕生まで初産婦さんなら12~15時間くらいかかります。経産婦さんは5~7時間くらいが一般的です。前半から飛ばさないで体力温存しましょう。リラックスして、でも、時々は立ったり動いたりして赤ちゃんが重力で下がりやすいようにしましょう。

腰をさすってくれたり、楽な姿勢をとりやすいようにクッションを入れてくれたり、と世話をしてくれる人(家族、助産師さんなど)が付き添ってくれるお産をおすすめします。身体的にも精神的にもつらさが違います。 本番の陣痛は赤ちゃんを 外の世界に連れてきてくれる陣痛です。長丁場ですが、、あわてず一歩ずつ乗り越えましょう。

>>そして最後の陣痛は、お母さんの命を守る陣痛です

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