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分娩件数が増えてもいいお産を

産科医がいなくなった病院のお隣にある舞鶴共済病院。センター産科閉鎖から半年の間にどんな影響が?

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

舞鶴訪問記 その2
※この記事は産科医が去ったセンター病院の続きです。

医療センター産科閉鎖で分娩件数が2倍に増加


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お話をうかがった舞鶴共済病院助産師の内海敦子さん、大谷ゆかりさん、中村悦子師長(左から)。
舞鶴共済病院の中村悦子師長さんにお聞きしたところ、国立舞鶴医療センターの産科が閉鎖した2006年6月以降やはり分娩件数が跳ね上がっており、閉鎖当初の2ヶ月は一気に2倍増。その後少し落ち着いたものの1.5倍くらいの状態が続いています。

「里帰り出産は断られる」といううわさが流れた


分娩件数急増への対処として、共済病院では人手は増やせていませんでした。しかし人員配置を変更し、夜勤者3名のうち助産師を複数体制として、夜勤帯の分娩の安全性の向上を図っていました。また、ここは産婦人科と小児科の混合病棟なので、婦人科の患者さんには他病棟での入院生活を送っていただくそうです。

ただ、共済病院は今のところ分娩数の制限はしないと言います。「共済病院は里帰り出産を断っている」といううわさが立ったりしているそうですが、実際にはそんなことはしていません。そして、この病院がずっと取り組んできたことも引き続きおこなわれています。その取り組みの中には、この病院ががんばれているヒントがありました。

>>舞鶴共済病院がずっと取り組んできたこととは?>>
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