妊娠の基礎知識/妊娠の基礎知識アーカイブ

紀子様はなぜ帝王切開になるの?(2ページ目)

秋篠宮紀子様は「前置胎盤」のために帝王切開出産をなさるご予定です。前置胎盤とは何でしょうか?なぜ帝王切開になるのでしょう?

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

起きる頻度は200人に1人くらい


診断は、超音波検査では早くから胎盤が見えますから、それでわかります。でも、早い時期に見て胎盤が上になくても、それで心配することはありません、子宮が大きくなるに従い胎盤の位置は上がる傾向があるからです。

胎盤の位置が少し心配だと言われる人は5%くらいいますが、大半の人は無事に上がっていって普通に出産できます。そうならないで出産時まで前置胎盤の状態が続くケースは0.5%程度と言われています。

子宮口は伸びるけれど、胎盤は伸びないために出血


妊娠中の症状は妊娠末期の痛みのない出血です。これは、子宮口の付近は出産が近づくと少し伸展してくるため。これに対し、胎盤は伸展したりしないので、ずれが生じて血管が損傷し出血となります。

陣痛が来たら、子宮口は劇的に変化しますから深刻なずれができてしまう可能性があり、大出血をはじめ母子共に危ない状態が予想されます。ですから、たとえかかり方が浅くて赤ちゃんが子宮口を通れそうでも、出産の時点で前置胎盤の範疇に入る限りは帝王切開がすすめられます。

>>次は帝王切開をする時期をご説明します>>
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます