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イメジェリーで出産 花のイメージで産む

もうすぐお産を迎える方にぴったりのイメジェリー(イメージトレーニング)をご紹介しましょう。花が開く様子は子宮口の開大に通じ、お産がすみやかに進んでいくように気持ちをリードしてくれます。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

とつきとうかのクライマックス―お産はまさに花が開くとき

 
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花はどんな色のどんな花でもかまいません。イメージしやすい好きな花を選びましょう。
イメジェリー(Guided Imagery)とは簡単なイメージトレーニングのこと。アメリカの医療シーンでは、病気の治療を心身の両面から助けるために看護師さんも学んでいる代替医療です。特に精神的な助けとしての力は強く、陣痛の時の心の支えにもぴったりです。ヨーロッパでもおこなわれています。

出産のイメジェリーとしてはいろいろなイメージが提唱されていますが、ひとつずつご紹介しましょう。今回は、花を使ったイメジェリー「オープニング・フラワー Opening Flower」です。お産は、妊娠生活で培ってきた有形無形のものすべてが開花するときですね。

・まずは、深呼吸して。
・自分の好きな花を、つぼみで思い浮かべましょう。
・つぼみを開いていきます。
・満開に開き、咲き誇っている様子を見ましょう‥‥

基本的には、これだけでOKです。できれば目を閉じた方が集中できます。

光や自然を演出すると開きやすくなることも

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小さな花をたくさん想像したい人もいます。自分の感性に合わせて、自由に。真っ赤な花でも、もちろんOK。
イメージの中で花が思うように咲いてくれなかったら、花の周囲に演出をくわえることもできます。朝日でつぼみがあたためられたり、朝露が光っている様子はどうでしょう。これと対照的なイメージで、夜に、月の光の下で咲く花もありますね。

ただ、あせっても、花は開きません。つぼみは、咲きたくなる時まで咲きません。でも、自分が咲きたくなって咲き始めたら、もう誰にもそれは止められません。お産も同じです。

お産は「オープンマインド」が大切

 何か開いていくものを想像するのは、花を想像するのと同じことです。窓や扉も開きます。パラソルも開きます。自分のイメージしやすいものを身の回りから探してもいいでしょう。

開いていくものをイメージすることは、子宮口が開くことに通じます。それに気持ちが鬱屈せず、おおらかでいられます。そして、少しずつでもいい方向へ発展させていこうという前向きな気持ちでいられます。



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