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うつ病治療と母乳育児

産後うつ病の治療は、安静と抗うつ剤の投与。赤ちゃんの世話ができないで落ち込んでいる女性にとり、服薬のため断乳するのはつらいのですが‥‥。一方では、この問題のために治療が遅れることもあります。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

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難しい母乳育児と治療の両立


産後うつ病の治療でよく問題になることのひとつが、母乳との兼ね合いです。母乳は育児に自信を与えるというメリットがあり、この観点からすると、うつ病の人が母乳をやめてしまうのはもったいないようにも感じられます。母乳を作るホルモンには、母親をリラックスさせたり、熟睡させたりする作用もあります。

うつ病治療の薬は、赤ちゃんに影響を及ぼすか


うつ病の治療は、主に休養、カウンセリング、そして抗うつ薬の使用です。ここで大きな問題になるのは、抗うつ薬が母乳を通じて赤ちゃんに移行するということです。

服薬しながらの母乳哺育の安全性については、国内外でも詳細がわかっていません。一部の三環系抗うつ薬が比較的安全であるといわれていますが、子どもの成育を長期間にわたって調べたデータは日本ではありません。いずれにせよ、服薬する場合には、専門医に十分相談することが重要です。

>>薬と母乳育児の どちらを優先するべきでしょう?>>
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