ボランティア/良い社会を作るために

おいしく食べて、離島の教育格差に貢献!

売上の一部が寄付され、自然保護や社会の課題解決に貢献できる商品、コーズブランド。ガイドが取材で訪れた沖縄で見つけたものをご紹介します。おいしく食べることが、子どもたちの教育格差の解消につながり、離島を元気にする商品です。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

本屋のない島の子に、本を届けるタコライス

美しい沖縄の離島には、私たちにはわからない様々な悩みごともあります(写真は伊是名島)

美しい沖縄の離島には、私たちにはわからない様々な悩みごともあります(写真は伊是名島)

売上の一部が寄付され、自然保護や社会貢献に役立つ商品、コーズブランド。今回は、ガイドが取材で訪れた沖縄で見つけた商品をご紹介します。おいしく食べることが沖縄の離島の子どもたちの教育格差の解消に役立ち、地域を元気にする商品です。

最初にご紹介したいのが、沖縄ハム南大東島コープおきなわなどが共同開発した“南大東島の海鮮タコライス”です。

海鮮タコライス。ピリっと辛いタコライスの風味そのままに、マグロやイカの食感がご飯とマッチしています

海鮮タコライス。ピリっと辛いタコライスの風味そのままに、マグロやイカの食感がご飯とマッチしています

タコライスは、タコスの具をご飯にのせて、ミニトマトとチーズ、レタスと共に食べる、沖縄風メキシカン。そのタコライスが簡単に食べられるレトルト食品として、すっかり全国区になった沖縄ハムのタコライスは、ご存じの方も多いでしょう。これは、その海鮮版。南大東島で水揚げされたイカとマグロで作られました。

沖縄本島からでも360kmも離れている南大東島は、文字通り南海の孤島。本屋も図書館もなく、子どもたちが本に接する機会は、学校の小さな図書室だけです。図書室といっても本の数は少なく、ほとんど読み終わったものばかりなのだそう。毎年、本を買う予算はあるものの、決して充分ではないため、子どもたちは恒常的に「本に飢えている」のだといいます。

「え? それ、現代の日本の話?」と思ってしまいますが、間違いなく21世紀の日本で起きている話です。小さな離島にはこんな“教育格差”もあるのだと、ガイドも驚かされました。

こういった読書環境を少しでもよくしようと生まれたのがこの”南大東島の海鮮タコス”。売上の一部は、南大東島の子どもたちの読み聞かせや本の購入代金として使われます。

海鮮タコライスは、コープおきなわの各店舗や県内のお店で購入できるほか、沖縄ハムのサイトでも購入することもできます。ちなみに那覇空港の売店にも置いてありましたよ。沖縄旅行のお土産にもおすすめです。
 

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