家庭菜園/野菜別の育て方

玉ねぎ(タマネギ)の栽培方法!植え付けから収穫までの育て方とは?

今回は、玉ねぎの栽培方法を紹介!玉ねぎは栽培期間が長く、タネマキから植え付け、収穫までの期間がおよそ10か月間もあります。種からは9月、苗からは11月頃に栽培を始めましょう。土づくりや肥料の選び方、栽培スケジュールなど、タマネギを育てる際のポイントを解説します。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

玉ねぎの栽培方法!植え付けから収穫までの育て方とは?

玉ねぎの栽培方法

甘くてシャキシャキおいしい新タマネギの季節は初夏の頃。そのタマネギは、実は、9月に種まきされたものなのです。タマネギは、種をまいてから収穫までの期間がおよそ10か月間と、栽培期間が長い作物のひとつ。栽培期間が長くなればなるほど病害虫に侵される可能性が高くなり、手間もかかります。それだけに、収穫した時の嬉しさは格別。トマトやナスが成功した方は、ステップアップとしてタマネギに挑戦してみてはいかがでしょうか?

また、ベランダ菜園の方には、「ペコロス」「ベビーオニオン」といった品種名で出ている小タマネギがおすすめ。これらの品種でしたら、通常のプランターで育てることができます。
 
<目次>
 

玉ねぎの栽培時期・スケジュールの立て方

玉ねぎの栽培方法 植え付けから収穫までの育て方とは?

苗からスタートしてもOK。

9月の種まきから苗にして、植えつけるのは11月中旬。この期間が「長くて大変そう」という方は、苗から始めてみましょう。10月頃になると、ホームセンターなどで苗が売られはじめます。
 

玉ねぎの栽培方法!植え付け・準備するものは?

種から始める方は、まず、苗床づくりから。1平米くらいの土地を用意し、ボカシ肥料を表面にふって、軽く耕しておきます。そこに、2cm位の間隔で種を撒いていきます。土を軽くかぶせ、手で押さえて鎮圧し、水をまきます。適宜水をやりながら、11月にかけて鉛筆くらいの太さになるよう育てていきます。

苗が適度な太さに育ったら、畑に定植します。苗を1本ずつバラし、棒で穴をあけ、白い部分が隠れるくらいの深さに、15cmの間隔で植え、土を戻したら、手でしっかりと押さえます。通常の野菜に比べると、間隔が狭すぎるような気がしますが、「密植した方が出来がよい」というのがタマネギの特徴。苗が鉛筆よりも細いものしか手に入らなくても大丈夫です。より狭い間隔(10cm位)で植えつければ、株同士が助け合って、根を地中深くに伸ばすことができ、通常の苗と同様に育てることができます。

プランターで小タマネギをつくる場合は、幅60cm・奥行き30cm位のプランターに培養土を入れ、ボカシ肥料を追加して、軽く混ぜておきます。土の表面に、指で横に3本ほど筋状のくぼみをつくり、その筋の中に、種を撒きます。種を撒いたら土をかぶせ、軽く押さえてから水やりをします。

どちらも、植え付け時に、たい肥やボカシ肥などの元肥を入れておけば、追肥の必要はありません。
 

玉ねぎの手入れ・養分の貯蔵方法

秋に植え付けられたタマネギは、冬の間に光合成をし、根に養分を貯蔵します。春になると、そのときに光合成で作られた養分と、根に貯蔵されていた養分の両方を、「鱗茎」と呼ばれる部分に流し込みます。そうすると、「鱗茎」が玉状に肥大し、タマネギが形づくられてくるのです。ですから、せっせと栄養を貯蔵している冬期の手入れがポイント。冬期に乾燥しやすい太平洋沿いの地域では、適度な水やりを忘れないようにしましょう。

また、少し寒い地域では、霜柱で苗が浮き上がってしまうことがあるかもしれません。そんな時は、苗の周りを足で踏んで、根を落ち着かせましょう。
 
茎が倒れて収穫時期を迎えた畑

茎が倒れて収穫時期を迎えた畑

すべての苗の茎がバタッと倒れたら、土の乾燥している日を選んで掘り上げます。収穫後は茎を切らずに5~6個ずつ紐で束ね、雨の当たらない風通しのよい場所で乾燥させると、12月頃まで保たすことができます。

プランター栽培の小タマネギは、本葉が3枚になったら、株間が3~5cmになるように間引きします。こちらも普通のタマネギと同様、密植して育てた方が、よく育ちます。種まき後4ヶ月後くらいで茎が倒れ始めます。普通のタマネギと同様、茎が倒れ始めたら収穫のサインです。
 

玉ねぎを食べている部分は根?それとも葉?

タマネギの葉がついている姿をよく見てみると、私たちは「葉の延長の部分」を食べているのだということがよくわかりますね。

タマネギの葉がついている姿をよく見てみると、私たちは「葉の延長の部分」を食べているのだということがよくわかりますね。

私たちが「タマネギ」として食べている部分は、実は、葉の一部です。葉の下部の葉鞘といわれる部分が生長するとともに厚みを増し、重なりあって球体となったものです。それの球体になった部分が「鱗茎」と呼ばれています。

タマネギには、大きく分けて「黄タマネギ」「赤タマネギ」「白タマネギ」の3品種があります。最も一般的なものは「黄タマネギ」で、北海道の気候風土に合った「札幌黄」や、関西・淡路島などの気候風土に合った「泉州黄」などの品種が有名です。

「赤タマネギ」は鱗茎の外側が赤や紫色をしているもので、「湘南レッド」が代表的な品種です。生で食べても甘みがあってみずみずしいので、サラダなどに向いています。黄タマネギに比べて作りやすい品種なので、タマネギ初心者の方にはおすすめです。

「白タマネギ」は普段あまり目にしないような気がしますが、極早生種で4月頃に出回る新タマネギで、「愛知白」などがあります。水分が多く、辛みが少ないのが特徴です。サラダやフライにすると最高ですね。

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