サステイナブル・インベスターのthink! Buy or Sell
更新日:2009年10月01日
我々個人はもっともっとゲームの達人になるべきなのか、それとも本質的な所に立ち返って、今一度、本当の投資に立ち返るのか。日銀資金循環統計から、私たちのとるべき次の投資行動原則を読み取りましょう。
マネーゲーム
投資というと、マネーゲームという印象があります。
かつてそもそもは、投資そのものはゲームではありませんでした。
では、一体誰がそれをゲームにしてしまったのでしょう?
一体、お金はどれくらい動いている?
例えば、東証一部に流れ込んでいるお金の額は幾らでしょう?
直近9月末で約300兆円です。個人から見たら大きな額です。
では、日本にある金融資産の総額は幾らでしょう?
直近、運用されている金融資産の合計は5800兆円です。
さらに大きい数字です。
しかしこれらが実態を伴ったお金か、というと意外とそうでもありません。
お金は誰の物?
実態を伴ったお金を、所有者がハッキリしているお金、と言い換えてみましょう。
日銀が毎四半期発表している「資金循環統計」という統計資料があります。
ここから読み取れるのは、金融資産約5800兆円のうち、
所有者がハッキリしているお金は、実は約1100兆円程度です。
その他は、誰かが、誰かから借りて来ているお金(負債)です。
ここで、クイズ。
この1100兆円の持ち主は誰でしょう?
A. 銀行・年金基金・保険会社・投資信託
B. メーカー等の事業会社
C. 政府・地方公共団体
D. 個人
お金の所有者はひとりだけ。
答えは、実は「個人」です。
つまり、世の中に流れている投資マネーの持ち主は、
唯一皆さん「個人」以外にいない、ということなのです。
銀行も、年金基金も、企業も、政府も、すべて我々個人のお金を借りているに過ぎません。
なぜって、労働できるのは個人だけですね。
お金とは、本質的には働いた人がもらえるものです。
企業もややそれに近いといえば近いですが、
企業も結局個人にお金を借りて(あるいは出資してもらって)事業を営んでいるので、
自前のお金ではないのです。