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子育てがしやすい家の工夫

更新日:2010年09月17日

シックハウス症候群・子どもは大人の2倍危険?

「シックハウス症候群」という怖い病気の存在を知ってはいても、ウチは関係ないですよという方、結構多いと思います。でも、今は無縁だとしても、将来、家を新築・増築したり、リフォームした後、シックハウス症候群に見舞われる可能性がゼロとはいえません。この記事を含め、2回にわたってシックハウス症候群の原因や予防策についてご紹介していこうと思います。

“元凶”は新築、リフォーム直後の「ツーン」とする臭い

念願の新居でシックハウス症候群に?考えたくないことですが……

念願の新居でシックハウス症候群に?考えたくないことですが……

「シックハウス症候群」。言葉としてお聞きになったことがあったとしても、具体的にはどんな病気なのか、ご存じの方はそれほど多くないのではないでしょうか。まずは、その解説から始めていきましょう。

家具や建築建材には、少なからず防腐剤や接着剤、塗料が使われています。また、家を新築する時やリフォームの際には、シロアリなどから建材を守るために防虫剤を使用しています。問題は、これらの建材に含まれているホルムアルデヒドやトルエン、キシレンといった名称の化学物質なのです。

皆さんは、買ったばかりの新しい家具の扉を開けた時、ツーンとした臭いを嗅いだ経験をお持ちではないでしょうか?あるいは、新築直後、リフォームしたての住まいに足を踏み入れた時に、同様の臭いに気がついた方がいるかもしれません。
そう、あの鼻をつく臭いのもとがホルムアルデヒドやトルエン、キシレンであり、これらが、シックハウス症候群の“元凶”となっているのです。


頭痛、めまい、意識低下…人体を襲う数々の悪影響

では、シックハウス症候群の元凶となる化学物質が、建材のどの部分に使われることが多く、なおかつ、私たちにどんな悪影響をもたらすのか、ご紹介します。

●ホルムアルデヒド
合板の接着剤など、安価なため建材に広く用いられています。
刺激臭があり、人が臭気を感じるのは0.08ppmあたりの濃度からといわれています。
濃度が高くなると、目・鼻・喉などに刺激を感じ、流涙・くしゃみ・咳・吐き気などをもよおすことがあります。

●アセトアルデヒド
木材からの発生、あるいは接着剤や塗料からの生成反応による発生などがあります(ちなみにタバコの煙にも含まれています)。高濃度のアセトアルデヒドは人の皮膚や粘膜に強い刺激を与えます。

●トルエン
トルエンはペンキなどの塗料や接着剤、殺菌剤等のようなものを溶かす際に使用されています。建築で使用した塗料や建材からの気化により体内に取り込まれます。
人が臭気を感じるのは0.48ppmあたりの濃度からといわれています。トルエンは毒性が強く、濃度が高くなると目や喉に刺激を感じたり、強い吐き気をもよおします。長期間にわたって体内に取り込んでしまうと、頭痛・疲労・脱力感などの神経症状や不整脈を起こすことがあります。

●キシレン
キシレンは無色の透明な液体で、主に油性の塗料やシンナーなどの溶剤として使用されています。
濃度が高くなると目や喉に刺激があり、長期間にわたって取り込むと、頭痛・めまい・意識低下を引き起こすことがあります。

●スチレン
60ppmで臭気を感じ始め、高濃度になると目や鼻への刺激、眠気、脱力感、めまいを引き起こすことがあります。

特に恐ろしいのが、アレルギー疾患を持っている子どもがシックハウス症候群にかかると、上記のような症状が悪化する場合があると考えられることです。実は、私の2人の娘はどちらもアレルギー持ちなので、シックハウス症候群は、とても他人事ではありません!

ホルムアルデヒドとVOCはあくまで別のモノ

ホルムアルデヒドとVOCはあくまで別のモノ

ところで、シックハウス症候群について語る際、「VOC」(Volatile Organic Compounds)というアルファベットが登場します。これは日本語に訳すと「揮発性有機化合物(きはつせいゆうきかごうぶつ)」。やや難しい話になりますが、VOCは沸点(気体になる温度)が100℃から260℃なのですが、常温常圧で放置しておくと徐々に気体として発散されてしまう性質を持っています。先に説明した、トルエン、キシレン、さらには、エチルベンゼン、スチレンなどがVOCの代表的な物質です。

これに対してホルムアルデヒドは、VOCのグループには含まれない、独立したひとつの物質です。ホルムアルデヒドとVOCは混同されがちなのですが、あくまで別モノなのです(ホルムアルデヒドの沸点は-20℃)。空気を汚す有害物質という意味では同じなのですが…。

次ページでは、シックハウス症候群に関連して、小さなお子さんをお持ちのお母さん、お父さんには非常に気になるデータをご覧いただきます。

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この記事の担当ガイド

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吉田 健

子育て世代の防犯・防災の専門家が、安心して暮らせる家づくりのヒントを紹介します!

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