アジアのローコストキャリアと日本
アジアを中心に勢力を伸ばすローコストキャリア。そのなかでも、日本に就航予定もしくは、すでに就航している馴染みの外資エアラインを紹介します。ますます身近になったアジアのローコストキャリアで、お得に海外へ飛び立ちましょう。
■エアアジア
フェルナンデス氏の躍進がアジアの民に元気を与える
年間乗客数でタイ国際航空やシンガポール航空を抜いて、一躍首位に躍り出た(09年)のが、マレーシアを拠点にするエアアジアです。エアアジア率いるCEOトニー・フェルナンデス氏は、かつて英
バージンアトランティック航空でリチャード・ブランソン氏のもと働いた経験を活かすアジアの若き英雄。年内にも、羽田空港国際線に初就航を予定しています。
■ジェットスター
豪州カンタス系のローコストキャリアで日本(成田/関空)と豪州(ケアンズ/ゴールドコースト/シドニー)を結びます。日本への就航は07年といち早く、サービスポリシーにも定評があります。シンガポール拠点のジェットスターアジア航空が、関空と台北、シンガポールを、2010年7月、就航させたばかり。今後が期待されます。
■春秋航空
日本初のLCC対応空港としてオープンした茨城空港
中国の民営航空会社で、茨城空港に2010年秋以降、定期就航する予定のローコストキャリアです。上海・茨城便は週3便を予定。04年に設立されたばかりの若い会社ですが、上海を拠点に中国国内に50超もの路線を運航させています。立ち席もあり。
■セブパシフィック航空
セブパシフィックが発着するマニラのニノイアキノ空港
フィリピンのローコストキャリアで、マニラと関空を格安で結びます。インターネットによる予約購入が主体で、ペソ建てで料金表示されているのが特徴。マニラでは第三ターミナルと呼ばれるニノイアキノ国際空港を拠点にしています。もちろんセブ島へのアクセスも抜群。黄色いロゴが目印です。
■済州航空
チェジュ航空の名で知られる韓国のローコストキャリアです。名古屋、関空、そして北九州空港とソウルを結びます。平日と休日、繁忙期とで料金が異なる仕組みで、名古屋と関空はソウル金浦空港が利用できるのでとても便利。出張利用にもよいでしょう。
■エアプサン
関空/福岡と釜山を結ぶ韓国アシアナ系のローコストキャリアです。最低価格運賃が一発検索できるホームページが魅力です。飛行時間が短いので、ローコストキャリアで充分といえる距離。韓国第二の都市、港町の釜山を旅するにはもってこいです。
アジア域内のその他のローコストキャリア
アジア大交流時代の幕開けとともに、アジア域内のローコストキャリアは各社ともに大きく取り扱いを増やしています。シンガポールの
タイガー航空や、マレーシアの
ファイアフライ、インドネシアの
ライオンエア、韓国の
ジンエアーなどが知られています。
また、突然の運航停止に、日本人観光客を含む乗客乗員がマカオに足止めをくったことで話題をさらったビバマカオは、現在運航していません。トラブルが相次ぎひとたび運航停止となったワントゥーゴー航空(タイ)は、運航を再開。安全性の向上に努めています。このように アジア域内のローコストキャリアは、誕生間もない若いエアラインが多いため、発展の余地を大きく残していると言えます。
欧米のローコストキャリア
米国では、
サウスウエスト航空がシェアを拡大。そのほか
ジェットブルーや、
ヴァージン・アメリカ等が北米の空を格安で結んでいます。欧州域内では、
ライアンエアが老舗LCCとして知られています。また
イージージェットも英国を拠点に取り扱いを増やしています。欧米ともにLCCは、今や身近な空の足。激しい競争と淘汰の波に揉まれたことから、業界におけるポジショニングも確たるものがあります。
期待される日本のローコストキャリア
今後、注目されるのは
全日空ANAが設立準備を進める格安航空会社でしょう。外資系航空会社や海外ファンドと共同出資により誕生の予定で、日本の航空史に新たな一頁が刻まれることになるはず。ちなみに世界の先進事例を見渡すと、格安航空会社は新興航空会社に限らないのが特徴です。長年の経営実績を生かして、老舗キャリアが別会社を設立、格安航空会社を誕生させるケースも珍しくなく、ジェットスターがその一例。全日空系ローコストキャリアの今後が期待されます。